みどりの絆プロジェクトに参加して
吉田 純子
東北支援事業「みどりの絆プロジェクト」北陸信越ブロック初回は石川菓業青年会の方々とのコラボに参加してまいりました。
行き先は岩手県宮古市。最初の訪問先は田老児童館で園児を対象にあんこを使って主菓子作り、その腕前は大人顔負けです。その後に自分が作ったお菓子と薄茶一服。そのお茶の頂きかたもとても上手で驚きました。次はサポートセンターにて仮設住宅住民の方々へ、続いて宮古商業高校へ訪問して来ました。移動途中、インフルエンザ流行で実施は取りやめになった保育園にもお菓子の贈呈のみ寄ってきましたが、マスクを着けて迎えてくれたかわいい園児たちの喜び迎えてくれた姿は本当に待っていてくれたんだ、と伝わってきました。
どこを訪問しても笑顔笑顔で元気いっぱいです。こんなに喜び迎えられたのは、石川菓業青年会の方々は3回目の訪問ということもあり受け入れて下さる子供さんたちは無邪気に明るく、大人の方々も明るく笑顔で迎えてくれたのだと思いました。ほんのひと時でも美味しいお菓子とお茶で楽しんでいただけたら、笑顔がたくさん増えるなら続けなければと思いました。
夜は地元の菓子業界の方、地元淡交会の先生、ブロック役員の方々と食事会があり、徐々に被災当初のことや、これからのことなど辛い思いも話してくださり、自分にはどんな手助けが出来るのだろうか、何をするべきか考えはじめ、今も悩んでいます。
訪問した田老地区は、過去の大津波の被害により長大な防潮堤を築いたところだそうです。しかし堤防を乗り越え街は流されてしまった。防潮堤に上がってみて、頑丈な堤防は残り建物のない市街地の跡が広がっていました。白い雪が覆い隠すかのように積もっていたのでまだショックは少なかったのかもしれませんが、復興への道のりは果てし無く感じ、せつない気持ちがこみ上げてきました。
それでも被災者の方々の明るい笑顔を思い出し、もっと笑顔の数が増えるように、何をどうしていったら良いのか手さぐりでも「みどりの絆プロジェクト」は長くつづけていかなければ、と思います。