- 《第1日目》平成26年5月16日(金)
- 11:30~
- 受付(L・T出向員) 昼食 説明
- 13:30~15:00
- 受付 呈茶
- 15:00~16:00
- 開会式
- 16:30~17:00
- 特別講演 同志社大学学長 村田晃嗣氏
- 20:00~
- グループ研修 事前ミーティング
- 《第2日目》平成26年5月17日(土)
- 8:30~13:00
- グループ研修
- 13:00~14:00
- グループ呈茶&グループ研修報告会
- 14:00~15:00
- 大宗匠特別講演
- 15:00~16:00
- 御家元対談
- 16:00~16:30
- 閉会式
- 18:00~
- 実行委員会主催懇親会
- 《第3日目》平成26年5月18日(日)
- 9:00~16:00
- 茶会 (オプショナル)
- 濃茶席(平成茶室)
- 薄茶席(茶道会館)
- 点心席(裏千家学園)実技講習(各教場)
第3回研修(ナショナルコンファレンス2014)報告
北陸信越ブロック 新潟青年部 酒井 香織
緑が目に鮮やかな5月、国立京都国際会館にてナショナルコンファレンス2014が開催されました。
これまでの、青年部の祭典「全国大会」と、研修としての「サマーコンファレンス」の理念を踏まえて新たな行事として開催されたもので、私たち第27期のL・T出向員にとって3回目の研修ともなるイベントでした。
初日、L・T出向員のメンバーとの3月の青年講習会ぶりの再会を喜び、組織部の方からの説明を受けて、国際会館にて参加者の方々の受付、会場のご案内などの役割にあたりました。
1日目は、裏千家茶道学園のみなさまと近畿ブロック青年部のみなさまによるお呈茶、開会式、同志社大学の村田学長による特別講演が催されました。
受付の合間にお呈茶へ参加させていただき、お心入れのお席とともに青年部で活躍される全国の陶芸家の方々によるお茶碗などを楽しませていただきました。
特別講演での「日本人としての誇り、国際人としての情熱」と題された村田学長のお話では、世界へ目を向けた一元的ではない「文化」のとらえ方、「お茶」の深みを感じ、改めて目が開かれたように感じました。
その後グランドプリンスホテルにて夕食懇親会が開かれました。
ご宗家の皆様も同席されての懇親会では、昨年富山での会員大会で話題となった「茶の湯あるある川柳」をこのたび参加者の方々から募集した優秀作品発表や、福引イベントなどが行われ、全国のみなさんと名刺を交換し合いながらの大変盛大な夕食会を楽しみました。
(この懇親会の福引イベントにて、大宗匠の色紙を頂戴するという信じがたい幸運にも恵まれました。)
2日目は、30のコースに別れてグループごとに研修を行うグループ研修と、そのグループでの呈茶と報告会、大宗匠の特別講演と、御家元と和紙作家の堀木エリ子さんとのご対談がありました。
このグループ研修に向けて、実行委員のグループリーダーが中心となってグループのみなさんと事前に連絡を取り合っておりました。研修後にはグループでの呈茶があるということで、メールなどでやり取りをしながら手探りで準備をし、当日へ臨みました。
グループ研修のコースは、美術館見学や献茶式、作陶体験、おもてなしについて学ぶ、ほか多岐にわたり、京都で体験できるあらゆる魅力的な研修が用意されておりました。私は奈良の茶筅師谷村丹後氏の「竹の茶道具について学ぶ」という研修に参加しました。職人の技を目の当たりにできることに感動し、茶杓を削るという体験も私には初めてのことで、グループのみなさんと和気あいあいと楽しみました。
昼食後の呈茶では自分たちの茶杓を話題の中心に持ち寄ったお菓子を紹介しまがら一盌を楽しみました。スケジュール上、時間が限られたことが惜しまれましたが、グループのみなさんと名刺を交換しあい、お茶の仲間のつながりが生まれたと思います。
大宗匠のご講演では、歴史や世界と日本の現状を踏まえて語られるお茶についてのお話に深みがあり、感銘を受けました。また、御家元と和紙作家の堀木エリ子さんのご対談では、堀木さんのご経歴を通した「ご縁と情熱」というお話の熱い思いに、背中を押された気がいたしました。
閉会式後の夜には、実行委員の皆様主催の懇親会が設けられました。実行委員の皆さまの素敵な演出に、参加者が一体となって盛り上がり、ナショナルコンファレンスへの熱い思いをあらためて感じられた、思い出深い懇親会となりました。
3日目は、オプショナルとしてご宗家の方々による茶会が催されました。
私たちL・T出向員は実行委員の皆さまのもとそれぞれの席に分かれて、お手伝いをさせていただきました。私は裏千家学園の点心席で、泉本宗悠先生、鮒子田宗恵先生のご指導のもとお運びなどをさせていただきました。
平成茶室ではお家元による濃茶席、茶道会館では千敬史様と伊住公一郎様による薄茶席が設けられました。それぞれのお席へのお心入れにももちろんですが、全国から集まった青年部の方々とそのお席に会し、その瞬間を共有していることが、とてもかけがえの無いことと感じられて、大変感動いたしました。
『誇りと情熱』をテーマにつくられた3日間のプログラムは、とても濃密で充実しており、実行委員のみなさんのご尽力に改めて感謝と敬意を感じました。また参加にあたっては北陸信越ブロックの役員のみなさまから、様々な準備・取り計らいをしていただいたことにも深く感謝をしております。
この体験を糧に、今後のL・T研修、青年部での活動、私自身のお茶に取り組んでいきたいと、抱負を新たにいたしました。