第2回研修(第44回裏千家青年研修会)
- 平成23年3月3日(木)
- 18:00~18:30受付・登録(京都シティホテル)
- 18:30~20:00オリエンテーション(京都シティホテル)
- 平成23年3月4日(金)〈第1日目〉
- 9:00~12:00開講式(茶道会館)実技講習(茶道会館・裏千家学園)
- 12:00~13:00昼食(茶道会館)
- 13:00~16:00実技講習(茶道会館・裏千家学園)
- 17:30~19:00懇親夕食会(しょうざん「楼蘭」)
- 20:00~21:00グループ討議(京都シティホテル)
- 平成23年3月5日(土)〈第2日目〉
- 9:00~12:00実技講習(茶道会館・裏千家学園)
- 12:00~13:00昼食(茶道会館)
- 13:00~16:00実技講習(茶道会館・裏千家学園)
- 平成23年3月6日(日)〈第3日目〉
- 9:00~12:00実技講習(茶道会館・裏千家学園)
- 12:00~13:00昼食(茶道会館)
- 13:00~15:00実技講習(茶道会館・裏千家学園)
- 15:00~閉講式(茶道会館)
第2回研修(第44回裏千家青年研修会)
北陸信越ブロック 長野県支部北信青年部 山中 玲
朝、部屋のカーテンを開けると、庭には薄っすらと雪が積もっていました。
同じ青年部の山崎さんと、長野駅で待ち合わせをし、「しなの」に乗り込みました。
名古屋で新幹線に乗り換え、京都駅につくと、ちょうど1カ月前に第1回目の研修で訪れた時の温かな京都とは正反対の、小雪舞う寒空に、私の心にも重い雪が積もったかのようで、翌日からの研修に不安を覚えました。
ホテルに到着すると、L・Tの仲間たちが早々に集まっていました。オリエンテーション前に呈茶させていただく機会をいただき、メールなどで連絡を取り合ってきました。まだたった1回会っただけの完全に顔と名前が一致しない第24期の仲間たちは、代表幹事を中心に準備を始め、今日初めて会う、そして明日から共に研修をする皆さんに、少しでもほっこりとした気持ちになっていただきたいと、各地のお菓子で一服召し上がっていただきました。
第1日目。やはり朝から雪がちらついていました。開講式で御家元様は「雪は豊作の兆しといわれています」とおっしゃいました。降り積もった雪は融け、大地にしみわたり豊かな恵みを育む。曇り空のように重たかった心が、すっと軽くなったような気がしました。
毎朝の御祖堂の参拝から始まり、3日間の実技研修では、厳しくも温かく基礎の基礎から業躰先生にご指導いただきました。ひとりひとりが真剣にお茶に向き合う姿。全ての事柄に疑問を持ち、自分で学ぼうとする心。亭主とお客様心を通わせる、相手を思いやる大切さ。お点前だけでなく茶人としての心構えも勉強させていただきました。
そして何よりも感激したことは、茶道会館に「カイロ」と風邪薬が。御家元様が「開講式で咳をしている人が多かったから」と、私たちの体調をご心配いただいてのご配慮でした。これこそがまさにお茶の心なんだと感じ入りました。
3日間の研修で同じグループの皆さんはもちろん、L・Tの仲間との絆も深まりました。
「おはよう、今日も頑張ろう!」、「お点前した?」何気なくかわす言葉にどれだけ励まされたかしれません。
膝の痛みは数日で消えましたが、この研修で培った友情とお茶に対する気持ちは、いつまでも心に残ることでしょう。雪が融け、大きな実りがもたらされる予感…がします。