平成30年8月25日(土)~26日(日)
開催場所:信濃町公民館野尻湖支館 (長野県)
参加者数:計19名
講師:岡本 温(石川青年部)、株式会社藤澤蒔絵 信州漆工房彩
行事内容
第5回研修会 (研修Ⅰ:懐石講習、研修Ⅱ:蒔絵体験)
〇 研修Ⅰ 懐石講習
略式懐石または点心を想定し、海老真丈の煮物椀と鴨ロースについて、岡本先生の実演と指導のもと、
実習をおこなった。
第6回研修会において茶会を開催するにあたり、初心者でも実践できる調理方法、食材の選び方及び
応用などについてアドバイスをいただいた。
〇 研修Ⅱ 蒔絵体験
銘々皿への蒔絵による絵付けをおこなった。
事前に用意した下絵を皿に転写し(下書き)、下書きを専用の筆を使い漆でなぞり書きし、筆で金粉や
銀粉を蒔き、乾燥し完成させた。
所感
懐石講習では、出席者全員が作業が捗るよう配意しながら、調理や片付けなどに積極的に参加している様子がうかがえました。
真丈は作り手により大きさに差があり、また、蒸しあがると思いのほか大きく膨らむなど、調整が難しいようでした。
岡本先生には、卒業茶会で実践するにあたり、予算や時間を考慮したうえでの材料の選び方や値段などについても具体的に教えていただき、たくさんの質問にも応えていただきました。
完成した料理は、ブロック役員にも試食していただきましたが、おおむね好評のようでした。
蒔絵体験では、長野県の飯山仏壇の蒔絵工房の先生に指導いただき、溜塗の銘々皿に蒔絵をおこないました。
漆の硬さや専用の筆の扱いが難しく、線の太さが思うようにならなかったりかすれてしまうなど、慣れないため、慎重になり、少し疲れた様子でした。
出来上がった全員の作品を集めてみると、定番の和柄からアニメや絵本のキャラクターなどバラエティに富んでいて、また2枚が対になっているなど、楽しい仕上がりとなっていました。
今回の研修会は役員会との合同開催でしたが、呈茶や夕食懇親会のバーベキューの準備・片付けを研修チームのメンバーが主体となっておこないました。各人が自ら積極的に行動しており、行事日程も順調に運び、整理整頓、清掃なども行き届いていました。
研修チームメンバー間には、まだ互いに遠慮なども感じられましたが、次回が最後の研修会であり、卒業茶会まで2ケ月余りとなったため、より活発な活動を期待したいです。