第7期研修チーム第6回研修会

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平成28年9月10日(土)~9月11日(日)

参加者数:
会場:石川県立白山青年の家
講師:和菓子作り講習 行松旭松堂 行松宏展氏、
蒔絵体験 山中塗 谷口博山氏

行事内容

9月10日(土)

12:30~13:00 受付(入所)
13:00~13:15 開会式
13:15~16:15 和菓子作り講習
16:15~16:45 呈茶・片付け
16:45~17:45 卒業茶会打ち合わせ
18:00~19:00 夕食
19:00~21:30 入浴時間
19:00~22:00 情報交換会(二次会)

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9月11日(日)

7:15~7:30 清掃
7:30~8:15 朝食
8:30~11:00 蒔絵体験
11:00~12:30 卒業茶会打ち合わせ
12:30~12:45 閉会・解散

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所感

富山青年部  松井 美紀

9月10日、11日と石川県立白山青年の家にて実施された、第6回研修会に参加致しました。
初日の10日には、行松旭松堂の行松宏展先生よりお菓子作りを教わりました。うちもの、すはま、生砂糖の3種類の干菓子を作りました。2日目は山中塗蒔絵師の谷口博山先生をお迎えして蒔絵体験を行い、干菓子器を製作しました。

いずれも繊細さを要求される作業で、おおらかな私には大変でしたが、皆さんとご一緒できてとても楽しかったです。思い出と経験だけでなく、箱に詰めて持ち帰ることのできるお土産ができたのも嬉しいです。
普段何気なく使っているお道具なども、自分で作製することによってその技術の素晴らしさを実感することができ、改めて大切に扱わなければならないと思いました。

第6回の今回が最後の研修会だと思うとさみしく思いますが、卒業茶会までの時間、また皆さんとご一緒させていただくことができると思うと楽しみです。この2年間に研修させていただいた様々なことを活かして、研修チームの皆さんと楽しい卒業茶会ができればと思っています。

石川青年部  山本 さやか

待ちに待った第6回研修は、青空が広がる中、時折カモシカ達も顔を出すという自然豊かな場所で開催となりました。第2回研修(宗家研修)以来、出産、育児を経験し約1年3ヶ月振りの参加でしたが、行松さんをはじめ、研修チームの皆の温かい声かけに嬉しくなりながら研修が始まりました。

一日目の和菓子作りは、白衣姿でいつもと違う雰囲気の行松先生に少し緊張しつつ、4人でグループになり、打ちもの、すはま、生砂糖を作っていきました。協力し合うので無理なく作業できるのですが、加える水の分量や時間の経過で生地の弾力が大きく変わり、和菓子の繊細さを感じました。作業中、香ばしい香りに少し手を止めつつ、出来上がるお菓子は可愛らしく、型を使わないすはまは少し個性的な形に仕上がり、「お手本を見ながら作っているのに…」と時折心の声を漏らしながらも楽しく作りました。
行松さんのお話の中で「例え数百個作っても、その中の一つでも手を抜かないように」というご自身の職人としての言葉が印象的で、お菓子を口にする人への思いやりと情熱が伝わってきました。
和菓子作りの後は呈茶を頂き、今ほど作ったお菓子を…と思いきや、なんと行松さんお手製、早生種の栗を使った栗きんとん。一足早い秋を堪能しました。

2日目の蒔絵体験は山中塗りの谷口博山先生にご指導頂き 、また奥さまにもお手伝い頂いて干菓子盆を作りました。宿題の下絵デザインにも苦戦して研修に臨みましたが、漆で線を描く行程は今まで使ったことのない細い筆で、これまた細い線を描くので手が震えました。蒔絵は金銀というイメージがありましたが、色付けでこれほど表現豊かになるのだと驚かされました。
時間を目一杯使えるようにご配慮頂き、また谷口先生、奥さまには列ができるほど気軽に質問を受付けて頂いたため、手の遅い私でも完成までたどり着くことができました。完成後、全員分の思いの詰まった作品を並べて見ることができたのは大変良かったです。

今回が最後の研修となりましたが、最近は育児優先で日々のお茶のお稽古からも遠ざかっていましたので、研修メンバーと共にこんな貴重な体験ができたことは本当に夢のようでした。このような素敵な研修を企画、並びにご指導下さいました行松さん、谷口先生、奥さま、ブロック役員の皆さま、本当にありがとうございました。また、研修後の自主研修である古袱紗づくりにもご協力頂き、おかげさまで有意義な時間を過ごし、やり遂げることができました。深く感謝致します。

次回の卒業茶会で皆さまとお会いできることを心待ちにしています。

石川南青年部  村崎 圭

第6回の研修は、和菓子作り教室と蒔絵体験でした。初日は行松宏展さんに講師をしていただき、打ちもの、すはま、生砂糖の3種類のお干菓子の作り方を分かりやすく教えていただきました。打ちものは、普段手に取る機会のない木型を使い、兎やバナナ、舟など様々な形のものを作り、とても良い経験をさせていただきました。

また、松葉などの形のすはまと色とりどりの生砂糖を皆さんと作っている過程も楽しく、出来上がった後は、きれいなお干菓子を並べて見ているのも楽しかったです。作りたてのお干菓子を食べることができるというのも、なかなか無いことなので、楽しくて良い経験をさせていただきました。お干菓子を作った後は、行松さんの作った、おいしいお菓子でお茶をいただき、ほっと一息つくことができました。

2日目は、山中漆器伝統工芸士の谷口博山さんにご指導いただき、蒔絵体験をしました。前日までに考えてきた絵柄を干菓子盆に写しとり、夢中で作業をしているうちに、あっという間に時間が過ぎました。最後に皆さんと干菓子盆を並べてみると、絵柄、色使いとも同じものは1つとなく、眺めているだけで楽しい作品が出来上がっていました。

とても充実した、楽しい2日間を過ごすことができました。ありがとうございました。

福井青年部  上野 深雪

あれよあれよと言う間に第6回!!今回は、お菓子作りと蒔絵体験です。

お菓子作りと言えば…主菓子と思っていましたが、今回はお干菓子で初体験でした!!
あらかじめ分量等が決められていたため、混ぜて型に入れたり、伸ばして型を取ったり、形を作ったりの作業でした。
先生が見本で作ると、簡単そうにちょちょいのちょいで出来上がりますが、いざ自分がすると、なかなか形が作れなかったり、色合いが整えられなかったりしました(まぁ~先生より上手く出来たら、店開けますけどね☆)。でも、出来上がりは上出来で、味も美味しくて、お持ち帰りしたお菓子を夜な夜な食べてたら、また太ってしまいました!!

二日目は、蒔絵でした。漆を使用した蒔絵は初めてでした。あらかじめ下書きをしておいたので、それを写して、漆で輪郭を描くのですが、輪郭を書く作業に時間がかかってしまいました。
そして塗り絵感覚で漆を塗っては好きな色を蒔いていく作業の繰り返しでした。ツートーンカラー等、先生のお手本を見よう見まねで作成しました。出来上がりは、最高でした♪

何かを作る作業は大変なこともありますが、とても楽しくて物が残るので思い出にもなります。また、今回は自習で古袱紗も作りました。計画を立てていただいてありがとうございました!!

長野県青年部  廣田 貴子

第6回目の研修会では、石川県白山市にて、和菓子作り講習と蒔絵体験が行われました。
当初、今回の研修会には仕事の都合で参加できない予定でした。研修チームの研修会には全て参加して来たので、これで途絶えてしまうのかと残念に思っていたところ、急きょ仕事の予定がキャンセルとなり、直前で参加させて頂ける事になりました。行松さん講師による和菓子作り体験は、研修チームでやりたい事として私も希望していた研修だったため、今回の研修会に参加することが出来て本当に良かったです。

1日目の和菓子作り講習では、打ち物・すはま・生砂糖の3種類の干菓子の作り方を教えて頂きました。私にとって和菓子作りの体験は3度目でしたが、干菓子を作ったのは今回が初めてでした。干菓子作りは難しい印象がありましたが、行松さんの分かりやすい説明で、ポイントをおさえれば素人でも何とか出来ることが分かりました。ただ、自分達で作った「すはま」の松葉については、どうしても足を組んだズボン?の様な形に見えてしまい、やはりプロのような繊細さには欠けていました…。
しかし、形は不格好でも、出来たての干菓子は大変美味しく、食感もしっとりしていることに感激し、今までの干菓子の概念が変わりました。この感動を忘れないうちに、また自分で干菓子作りに挑戦してみたいなと思いました。

2日目の谷口博山先生による前絵体験は、私にとって初めてのことで、どのような工程で図柄を器に描いていくのか興味津々でした。薄紙に下書きしたデザインを裏から白粉でなぞり、器にあて押しをして漆でなぞるのですが、私のデザインは「波に千鳥」にしたため、波の曲線を模っていくのが大変難しかったです。金粉で蒔く作業は、金一色をイメージしていたので、色んな色合いの粉があるのに驚きました。第一作目は、思うようには描けませんでしたが、愛嬌のある作品にはなったと思います。
谷口先生は、以前、長野市にも出向いて青年部対象に蒔絵体験をされた経験があるそうです。今回、とても良い経験をさせて頂いたので、これの機に地元の青年部メンバーにも是非体験できる場を作れたら良いなと思いました。

研修会も残すところ、あと卒業茶会の1回のみとなってしまいました。今回の研修時も夜な夜な卒業茶会の打ち合わせをしたりして、会を重ねる毎にメンバーの団結力も出てきたように思います。卒業茶会では、大変お世話になった行松さん始め、ブロックの役員の方々や先輩方への感謝の気持ちを込めて、第七期の研修チームのカラーを存分に出した楽しい茶会になるよう頑張りたいと思います。

中越青年部  髙野 朋子

9月10~11日、7期研修チーム第6回研修会が行われました。私は都合により二日目に行ったのですが、ブロック・研修チームメンバーの皆さんに随所で助けていただき、周回遅れの参加でも楽しく充実した時間を過ごすことができました。行松リーダー、ブロック役員の皆様、そして研修チームの皆さん、ありがとうございました。

蒔絵体験では講師谷口先生から親切丁寧に解説ご指導いただき、干菓子盆を作成しました。図画工作が苦手な私は簡素な梅の絵に挑戦しましたが、自分以外の研修チームメンバーの芸術性と創造性そして職人気質たるや大変なもの。皆さんの作品の完成度の高さに驚き、自分のお盆を早々に紙袋にしまったら・・・「今それ紙袋に入れちゃダメになるよ!」と松井さんに教えてもらい、紙袋を脱がせ、ギリギリセーフ助かりました。

今回は自主研修として石川チームメンバーの指導のもと、古帛紗づくりも体験しました。久しぶりの針仕事、お隣近所メンバーに教えてもらいながら出来上がった古帛紗は多少(いやかなり?)いびつでも手作りの味わいとして愛着を持って使いたいと思います。石川の皆さん、素敵な提案と諸々の準備をして下さり、ありがとうございました。