平成27年9月12日 ~ 13日
開催場所:菱野温泉「常盤館」、常盤館別亭茶懐石「花おか」、高峰高原
参加者数:計25名
講師:川井きよ子さん、五味活美さん
行事内容
9月12日(土)
15:00~15:30 開講式
15:30~17:00 亭主側:茶席準備、客側:茶事ビデオ研修会
17:00~21:00 研修会「正午の茶事」体験
21:30~ 二次会
9月13日(日)
9:00~9:30 集合・移動
9:30~10:00 高峰高原ビジターセンター到着
10:00~12:40 ハイキング(高山植物観察・野点)
12:40~13:00 閉講式・解散
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石川青年部 中嶋美香子
今回の研修の茶事体験にて、事前に亭主側、客側を決めるにあたり、行松さんの「前のめりで!」を思い出し亭主側でお点前をしてみたいと思い、薄茶点前を希望しました。
水屋の担当をしてくださった川井さんのご指導のもと、道具選び、お客様への挨拶、懐石料理を出すタイミングなど水屋チームでスムーズに進むよう担当を決めながら実践しました。
よくわからずあたふたしている私たちに優しく声をかけてくださり、的確な指導でとても心強かったです。開会式のご挨拶では、とてもお話しが上手で、ぴんと張り詰めていた私たちの緊張の糸を緩めていただき、ひと目で憧れの方になりました。
茶事は体験してみて、ちょうどよいタイミングが大事なことだと実感しました。
懐石料理を出す際、タイミングがわからずもたもたしましたが、早すぎても遅すぎてもダメなんだなぁと思いました。お点前とお点前の間も大事だと思います。普段は部分的に区切って稽古しているのでなかなかわかりにくいですが、やってみてわかることがたくさんありました。
形や格好を真似るだけではなく、相手を思いやる心が自然に形になり、ちょうどよいタイミングになるんだなぁと感じました。
薄茶点前では止まらずにできましたが、お点前に集中しすぎてしまい、薄茶の和やかな雰囲気が出せなかったことが少し残念でした。薄茶は会話がとても大事だということを学びました。
全体を通して、亭主側と客側、お互いに気遣い、息を合わせることが大切だとわかりました。失敗もありましたが、いい経験をさせていただき、達成感がありました。
2日目は茶事体験も無事終わり、気持ちも軽く高峰高原ハイキングとなりました。たくさんの茶花の説明をしていただき、少しでも多く覚えて帰りたいと思っていましたが、帰り道に同じ花を見つけ、「なんだったかな?」と思うことが何度かあり、日頃のお稽古で積極的に覚えていこうと思います。みんなで手分けをして持って上がったお道具で野点。山頂でいただいた行松さんのお菓子とみんなで点てたお抹茶は格別でした。
天候にも恵まれ、研修チームの皆さんにもお会いでき、ブロック役員の方々にも大変お世話になり、感謝しております。とても充実した二日間でした。
福井青年部 片川雅美
9月12日(土)、13日(日)と開催された第3回ブロック研修に参加させていただきました。 5月下旬の宗家研修以来、久しぶりに7期研修チームのメンバーにも再会し、大変有意義な2日間となりました。
今回は茶事体験ということで、各自お客さんや亭主など役割が与えられ、茶事に参加しました。茶事そのものが貴重な体験である上に、日頃なかなか担う事がない役割でのお席となり始めは緊張した面持ちでしたが、時間が流れるにつれて和やかになり、楽しいお席となりました。数日前には北関東を中心に豪雨による被害もあり、ご準備下さいましたブロック役員の皆様には長野での開催も心配された事とお察しいたします。 2日目の高峰山のハイキングも雨に降られることなく全員が山頂で互いにお茶を点てお呈茶する事が出来ました。
気象条件なども含め、いずれの研修もお導きを頂いたかのような大変充実したものとなり、ご準備くださった諸先輩に深い尊敬の念をいだきました。生かされている事の喜びを噛み締め、いつかは先輩のようになりたいと、志を同じくする友と一緒に切磋琢磨する研修となりました。生涯忘れ得ない経験となりました事、心より感謝申し上げます。
富山青年部 志鷹ともみ
晴天の中、着物で高速をひた走り長野県小諸市へ。1日目は正午の茶事体験とのことだったのですが、お茶事を最初から最後まで経験したことがなかったので、全く前のめることなく連客にて参加させていただきました。なんとなくの流れは分かっていても、実際に動くとやはり難しかったです。懐石を頂く時も周りをチラチラ見ながらでしたので、これからもっと経験を積んでいかねばと痛感しました。お点前、お水屋のみなさん、準備や進行などお疲れさまでした。
2日目は高峰山でハイキング…もといトレッキングをしました。雨が降らなくてよかったですが、想像以上に寒かったです。完全に山というものをなめていました。しかし、脇に咲いているお花を見ながらのトレッキングはたいへん楽しいものでした。写真を撮ったり、伝言ゲームで伝わってきた花の名前を資料で確認したりと、頂上につくまであっという間に感じました。初めて目にするお花もあり、とても充実した時間となりました。個人的に、わさわさ咲いていたオオカサモチが好きです。頂上での野点も、本当に素敵でした。山の上でお茶を飲むなんて初めての体験で、暖かい抹茶とお菓子が身体中に染み渡りました。
行松さんやブロック役員の皆様のおかげで成り立っている研修会、貴重な体験をさせていただくことができて感謝の気持ちでいっぱいです。また、少しずつですが研修チームのみんなとも距離が縮まってきているなあと実感しています。ありがとうございました。
長野県青年部 廣田貴子
第3回目の研修会は、長野県小諸市にて、正午の茶事体験とハイキングをしながらの茶花探訪が行われました。
1日目の正午の茶事については、初めての経験でしたので、一通りの流れは頭に入れておこうと、事前に教本やDVDを買い集めて予習した上で臨んだのですが、初めて知ることが多く、不安を抱えたまま当日を迎えました。
予め茶事の役割分担が決められ、私は客側のグループでしたので、亭主側の方々が茶事の準備をされている間「正午の茶事」のDVDを見せて頂きました。自分で予習した内容を再確認するつもりで、見逃さないように観ていましたが、やはり初めての事となると緊張感が増すばかりでした…
いざ、茶事が始まり、頭に詰め込んだ所作を一つ一つ辿りながら、実際に見よう見まねで行っていくと、曖昧だった事が自分の中で具体化されていくのが分かり、実践に勝るものはないなと思いました。美味しい懐石料理やお酒を頂いているうちに、初めの緊張感も徐々に解けて、お濃茶の静かな時間と薄茶の和やかな時間を楽しむことが出来ました。
日頃のお稽古で教えて頂いているお点前や所作が、茶事のどの部分に該当するのかが分かり、大変勉強になりました。
2日目の高峰高原のハイキングでは、長野県青年部の五味さん先導の下、この時期に咲いている高原植物を数多く教えて頂きました。
山の多い長野県に住んでいながら、高原植物には疎い私ですが、注意深く山道の周りを見ていると、こんなにも多くの可愛らしい花や特徴的な植物があるものなのかと驚きました。個人的にはハイキングというよりほぼ登山に近い状態でしたが(笑)、山頂で行松さんの美味しいお菓子と一緒に頂いたお茶は最高で、疲れもすっと軽くなりました。
また、今回の研修は、地元長野県での開催ということもあり、県外からお越し頂く皆さんに、何か長野らしい物でもてなしたいと、長野県の研修チームメンバーと相談して、長野県の特産品でもある、秋の味覚「ぶどう」を用意させて頂きました。山頂は思ったより気温が低く、ぶどうを食べる気分ではないかな?とも思いましたが、皆さんの美味しく食べている顔が見られて良かったです。
研修の回を重ねる毎に、自分の知識と経験が増えるのと同時に、他県の研修チームメンバーとの親睦も深まって、研修チームの良さを実感して来ました。
最後に、行松さん始め、今回の研修会を企画、ご準備頂いたブロック役員の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
新潟青年部 大山千晶
「秋は夕暮れ」そんな言葉がふと浮かんでくるような、お正客からの「木々の緑と夕日の色がとてもきれいで…」の挨拶に思わず頷いてしまうような、秋の夕陽がとてもきれいで気持ちいい空気の中、第3回ブロック研修1日目の‟茶事体験“がスタートしました。
事前の自主学習や直前のDVD視聴を手掛かりに自分たちで作り上げる‟茶事”がどんなものになるのかワクワクした気持ちに、小泉ブロック長からの「今までに体験したことがないくらい足がしびれるよ」の一言で、少々の不安を入り混じらせながら…
初めは、一口目のご飯の美味しさに「ご飯がすごく甘い!!」と感動したり、隣同士で「これって、こうでしたっけ?」と確認し合ったりお茶事の席を楽しむ余裕がありました。それが一時間、二時間と時間が進むにつれ、しびれた足を何とか回復させようと静かなる己と戦いが始まりました。そんな中で、自分の役割を果たし、仲間と協力し合い自分たちで作り上げたお茶事体験は、ただ「教えてもらう」時間より濃密で自分の身により深く沁み込んだ4時間となったように思います。
二日目は「高峰高原ハイキング」で高山植物の観察と野点を体験しました。長野に向かう車の中で新潟チームの女性3人は「ハイキングってどの程度のことを言うんだろう?普段登っている人と、素人の感じる‟ハイキング“にはかなりの差があるのでは?」と少しナーバスになっていたのですが、いざ登ってみると、講師の五味さんが「お花を見ているうちに頂上に着いちゃう」と仰っていた通り、苦しさを感じることなく秋の草花を楽しみながら最後まで気持ちよく登ることができました。
まだ茶歴の浅い私は花の知識も浅く、見るお花全てがほぼ初めて、というくらいだったのですが、花の名前を後ろの人に伝える、という伝言ゲーム形式で教えていただいたことで、ただ聞いて覚えるより何割かは多く覚えることができたように思います(「おおかさもち」覚えました!!)。ただ、最後の人まで正しく伝わった名前はいったい何割くらいでしょうか?「あぁ、間違って伝わっちゃった…」と思いながらどうすることもできなかったことが何度か…。後方にいた方々、申し訳ありませんでした。
日々の忙しさに追われ、毎週のお稽古に行くだけで精一杯になり、お茶への情熱がつい心の引き出しの奥底に大事にしまわれてしまいがちでしたが、“茶道”を通じて出会えた仲間と共に同じ志を持って課題に取り組めたことで、情熱を持っていたことを思い出すことができました。
次の研修まで「前のめりでひと膝前へ!」を合言葉に、情熱を奥底にしまわず、すぐに取り出せるところに置いて常に火をくべながら、皆さまにお会いできるのを楽しみに日々精進していきたいと思います。役員の皆さま、企画・準備・後片付けなど、本当にありがとうございました。