平成28年11月5日(土)~11月6日(日)
開催場所:福井市 福井県産業会館、福井県産業会館 ユー・アイふくい
参加対象者:ブロック協議会メンバー/事務局、第7期研修チーム
参加者数 :計52名(青年部)
行事内容
【11月5日(土)】
13:15~14:30 研修チーム 3分間スピーチ
14:30~ 卒業茶会準備
18:30~21:00 懇親会
【11月6日(日)】
9:00~ 卒業茶会
11:45~12:30
研修チーム終了式
Report
富山青年部 松井美紀
11月6日、第7期研修チームとしての集大成である卒業茶会を福井県のユーアイ福井で開催いたしました。
前日は、これまでのまとめの3分間スピーチがあり、その後、卒業茶会の準備と懇親会がありました。当日は、9時に開場されるユーアイ福井で最終の準備を行いました。
卒業茶会の内容は、北陸信越ブロック内の各5県から持ち寄った素材で作った点心と、みんなで作った茶碗やお菓子などを使用しての濃茶と薄茶のお席です。当初は2席での交代制を考えておりましたが、会場の広さから1席となり、本当に良かったと思います。
当日でも未知なことが多かったのですが、なにぶん大雑把な性格なので流されるまま、担当の皆さんのお手伝いを精一杯させていただくことができたと思っております。
当日は、点心席のお手伝いをさせて頂きましたが、いかにして効率よく、しかも手早く美しく盛り付けられるか、段々うまくなっていく自分が楽しかったです。
私自身は前日の懇親会の余興担当でしたので、点心・茶席の担当ではありませんでしたが、茶会を予定し、催すことのむずかしさ、離れた人たちと意思疎通を図るむずかしさを感じました。
さらに、少人数での段取りなど、たくさんのことを学ぶことができたと思います。
また、担当であった懇親会の余興では、事前準備の大切さはもちろんのこと、当日のリハーサルの大切さも痛感いたしました。でも、皆さんのおかげで素敵な余興になったし、大変喜んでいただけたので良かったと思います。
集大成として、これまでの2年間6回の研修会で学んだことについての総まとめの位置づけでとらえていましたので、この茶会での経験を、今後の様々な茶会に活かせていければと考えています。
この卒業茶会で一番感じられたことは、第7期研修チームのために、いままでご尽力くださった先輩方の温かいお心遣いです。第7期研修チームの皆さんとはもちろんのこと、これらの先輩方と出会い、御縁を結べたことは、大きな財産だと思っております。
この大変貴重なたくさんの機会と御縁を与えてくださった北陸信越ブロック役員の皆様をはじめ青年部の皆様、お社中の先生、研修チームを支えてくださったすべての皆様に感謝の気持ちとこれからの精進を誓いたいと思います。ありがとうございました。
福井青年部 片川雅美
研修チームの最後の研修は卒業茶会でした。私達7期研修チームは、行松リーダーの「前のめり」の言葉を胸に、卒業茶会については、それぞれの持ち場に分かれて責任を持って取り組むことに決めました。各グループで話し合った内容を、毎月1日にリポートとして報告し合い、みんなで情報を共有することに努めました。月末に向け話し合いが活発になり、1日にリポートが出来上がるたびに、確実に前進し、お互いの絆が深まっていく喜びを感じました。
会場となるユー・アイふくいが比較的大きな施設で、点心席は3階の会議室、茶席は1階の和室を使うことになりました。和室は茶席が28畳、待合が28畳、水屋が4.5畳と8畳あり、当初は2交代制でお客様をお迎えする予定でしたが、40人ほどのお客様なら一度にお入りいただける広さであることから、お客様全員にまず点心席に入っていただき、その後待合にて展示物をご覧いただいてからのお茶席となりました。
調理室は点心席の近くにあり、広く使い勝手が良いというものの、朝一番で全員のお客様をお招きすることになった点心席グループには緊張感が漂っていたことと思います。茶席の水屋に、誘導係の懇親会グループより「点心グループ、定刻通りにお客様をお迎えいたしました」と伝令が入り、無事スタートできることを祈るような気持ちで準備を進めていた茶席グループにも笑顔が広がりました。点心席の設えも季節感を大切にし、お料理は研修で教えていただいた胡麻豆腐を手作りし、5県から旬の味覚を持ち寄りお出ししました。待合に降りてこられたお客様の溢れんばかりの笑顔が、その美味しさを物語ってたいたのではないでしょうか。
待合席には平成28年熊本地震の復興支援を目的に行っている『貫道プロジェクト』で坐忘斎御家元が御染筆くださいました扇面『平生心是道』を飾らせていただきました。またこれまでの研修の様子やリポートをパネルで展示し、蒔絵体験で作成したお盆も展示しました。そして研修を通した出会い、学び、経験すべてが私たちの宝物だという感謝の気持ちを込めて、写真に一言謝辞を添えて宝箱の中に飾らせていただきました。
茶席の準備にあたりお花は本当に悩みましたが、7期研修チーム27人が2年間の研修の成果をしっかり実らせ、お礼の卒業茶会をさせていただいているという思いを込めて、27個の実をつけた老爺柿を使いました。主菓子は亥の子餅、干菓子は研修で教えていただいたお菓子を手作りし、研修で蒔絵したお盆に乗せてお出ししました。
続き薄茶でさせていただきましたので、水屋も一時に忙しくなりましたが、順次、点心グループも手伝いに入り、チームワークの良さを発揮できたように思います。それぞれが各自の持ち場をしっかり頑張った上で、この2年間の経験を通じて他の人のフォローもできる素晴らしいチームになることができたのではないでしょうか。卒業茶会は大変拙いお席だったかもしれませんが、失敗を恐れずチャレンジさせていただけたことに心から感謝いたしております。
未熟な私たちですが、卒業茶会を成功させることを目標に、不安に押しつぶされそうになりながら頑張ってきました。でも私たちの研修の成果は「成功」そのものよりも、それに向けて努力をした、この「行程」にこそあります。茶歴の違う人、生まれ育った環境が違う人、好みの違う人、それぞれ相手を思いやり、足りないところを助け合いながらさらなる高みを目指した、この「道のり」こそがこの研修の学びであり、そこに生まれた仲間の「絆」こそが、私達がこの研修で得たものです。
小泉ブロック長をはじめブロック役員の皆様、行松リーダー、研修チームの皆さん、この2年間という生涯忘れることのない素晴らしい時間をありがとうございました。この経験を糧にこれからもお茶の道に精進したいと思います。本当にありがとうございました。
石川青年部 中嶋美香子
私たちの集大成である卒業茶会。7月ごろから少しずつ話し合いを進めていきました。
話し合いの場は研修の合間を使い数回と少ない中、メールなどを活用し意見を出し合いました。私たちの力で作り上げる茶会は楽しい気持ちもありましたが、大変さも感じました。
時にはなかなかまとまらず、互いの思いが伝わらなかったり、日にちが迫って焦りもしました。最後はみんなの気持ちが一つになり卒業茶会をできたことを誇りに思います。みんなそれぞれの生活があり、5県という距離もあり、なかなか集まれませんでしたが、思いはそろって一つだったからこそできたものだと思いました。つまずいた時には多くの先輩方のアドバイスも頂きました。
第7期研修チームの一員になれたことは、私の人生の中で必然的なものだったのだと感じます。多くの出会いの中、お茶を通じてこのようなご縁を頂きましたことにとても感謝しております。
卒業茶会前日、待合の設えの写真を見てどの研修も思い出深く、中身の濃い研修だったなぁ、明日で終わってしまうんだなぁといろんな気持ちが溢れてきました。
第1回目の研修に参加できなかったことはとても心残りではありますが、最後に3分間スピーチをさせていただいたこと、皆さんの想いの詰まったスピーチが聞けたこと、とても良い経験をさせて頂きました。
来期から石川青年部で役員メンバーに仲間入りさせて頂きます。不安だらけでできる自信がありませんでしたが、研修チームのメンバーにも同じように役員になる方がいて「困った時は助け合おうね。」「意見交換できたらいいね。」と話しました。青年部の枠を超え、いろんな意見を取り入れていけたらいいなぁと思いました。
そして何より2年間一緒に学んだメンバーとまた繋がっていけることに心強さを感じました。
これから先、悩みや迷いが多々あると思います。この研修チームでの思い出や経験、身についたことを少しでも活かせていけたらと思っています。
たくさんお世話になりました行松さんをはじめブロック役員の先輩方、研修チームの皆さん、2年間本当にありがとうございました。