近畿第二ブロック研修会

平成21年8月8日(土)~9日(日)
開催場所:大阪ハートンホテル南船場

Report

ブロック長 行松宏展

8月8日、9日近畿第二ブロック研修会が、大阪ハートンホテル南船場で行われました。
研修会テーマは「藹々 道!学!実!」でした。

裏千家では茶道の修道のあり方をわかりやすく理解してもらうために「道・学・実」に区分して提示してあります。
「道」は精神的なもの、「学」は茶道の歴史背景など学問分野、「実」は一般的には点前実技と理解されていますが、点前を通じて「道・学」を習得するところに本来の「実」があります。

研修会のスケジュールは大まかに二つの要素に分かれていました。
1、「道・学・実」の研鑽に努める要素・・修練
 千坂秀学先生「禅語について」
 目片宗弘先生「戦国合戦と茶道具」
 今日庵業躰部 中西宗修先生 実技指導
2、会員間の親睦を図る要素・・友情
 懇親会
 青年部別行動(二次会)

青年部の3つの柱のうち、「修練」と「友情」をうまくミックスさせた研修会でした。

一番印象的だったのが、二日目の中西宗修先生による実技指導。
近畿第二ブロック12青年部から一人づつ実技する人がでて、実技指導を受けられました。
皆さん寝不足にもかかわらず、中西先生の非常にわかりやすく丁寧な解説に引き込まれるように、身を乗り出して受講されている方ばかりでした。
業躰先生による実技指導は、青年部では「ブロック研修会のみにしていただける」とお聞きし、今後検討していきたいと感じました。

一番楽しかったのはやはり懇親会。
司会の開口一番のブラックジョークに、あぁここは大阪なんだ!と笑いの街大阪を満喫させていただきました。

心よりおもてなしいただいた、八木ブロック長をはじめ近畿第二ブロックの皆様、本当にありがとうございました。

幹事長 小泉 昇


近畿第二ブロック ブロック研修会 ~ 藹々 道!学!実! ~ に参加して

8月8~9日(土・日)大阪南船場で行われた、近畿第二ブロック・ブロック研修会 ~ 藹々 道!学!実! ~ に参加させて頂きました。
テーマ通りの「道・学・実」
禅語の教えあり!歴史認識あり!!実技指導あり!!!
真面目な勉強会から、和気藹々とした親睦会まで、どの項目も寸分の妥協を許さない近畿第二ブロックの皆様の精神は本当に嬉しく心に残る研修会でした。
講義内容は同出向者の皆様の報告通りですが、参加させて頂き一番印象に残った事は、近畿第二ブロックの皆様の弛まぬ「おもてなしの心」でした!
どの場面でも客人として最良の御心配りを頂き、かえってこちらが恐縮するくらいのお気持ちに深く感動致しました。
研修会が終わってからも、お忙しい中でご用意を頂いた近畿第二ブロック長八木宗新様宅での御茶一服に、本当に嬉しく茶道の真髄を垣間見た今回の他ブロック間交流でした。
「御客」が存在するから「亭主」はもてなしができる御茶の事。
茶会やお茶事を催す上で、亭主本位の独りよがりな趣向(接客)にならないように学ばされた今回の近畿第二ブロックの研修会でした。

副ブロック長 栗林 満

今回、茶道裏千家淡交会青年部近畿第二ブロックのブロック研修会に参加させていただきました。
初日の全体研修はお二人の講師による講義でした。
千坂秀学先生には京都にて3年間御世話になり、今回10年ぶりにお会いしまして大変懐かしく講義を拝聴させていただきました。
目方先生の講義は戦国武将と茶道具との関りを、スライドを交えながら熱く語っていただきました、とても勉強になりました。
夜の懇親会は、さすが大阪の方々のノリで非常に盛り上がり、二次会も素敵な場所で大いに楽しませていただきました。
そのあとは、北陸信越ブロックとして感謝の気持ちを込めましてホテルの一室で御茶を一服お出しいたしましたところ、大変沢山の方々においでいただきまして本当に嬉しかったです。
二日目の研修は中西宗修先生の実技指導でした。
非常にわかりやすく、また丁寧に解説していただき、あっという間の2時間でした。ぜひ北陸信越ブロックにおいても検討していきたいと感じました。
八木ブロック長をはじめ近畿第二ブロックの皆様には本当にあたたかいおもてなしをいただき心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

副ブロック長 加納聡子


和気藹々報告
日程はブロック長が報告してくださったので、感想を報告させていただきます。

□今回の研修で一番学んだことは、おもてなしの心です。
とても居心地の良い2日間をあたえてくださった近畿第二ブロックの皆様に感謝です。
□夜にホテルの一室で行ったお礼の気持ちの呈茶は、沢山の方々にお越しいただけて嬉しかったです。
関東第二ブロック研修会のゲリラ茶会の体験からの流れで、他ブロックの良いところを取り入れて、お互いに刺激をうけて交流していくことは、とても意義のあることだと実感しました。
□残念だったのは、近畿第二ブロック連絡会会議に、オブザーバーとして参加させていただける予定でしたのに、ETC効果の大渋滞で大遅刻してしまい、会議に参加できなかったことです。
 近畿第二ブロックの皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしました。
□今回、ブロック間交流に参加させていただき、自分も是非また参加したいと思いますし、参加資格のある連絡会代表や部長たちにも是非参加を勧めたいです。

監事 山岸外枝


近畿第二ブロック研修会 ~藹々 道!学!実!~体験記報告
① 全体研修 千坂秀学先生 「禅語について」
難しい言葉を解り易く、また内容は細かく深くお教え頂きました。
「無情説法」とは、こころをもたないものが何かを語りかけてくること
茶筅通しに谷川のせせらぎを覚えるように
② 全体研修 目片宗弘先生 「戦国合戦と茶道具」
歴史的茶道具の由来や謡曲を題材とした文学的趣向についての興味深いお話を先生自らのお謡を交えて語られました。謡「鉢の木」感動しました!
利休作一重切花入「園城寺」は月見の茶会を催した折、利休から娘婿少庵へのお土産であったことを謡曲「三井寺」の所縁からと説明されました。
③ 懇親会
真面目な研修とは対照的に、大阪弁の飛び交う会場では皆大いに盛り上がり、弾けました。テーブル対抗クイズがあり、ちょっとした気配りで私たちも豪華賞品をゲットすることができました。
④ 二次会
大阪の夜の街に繰り出し、八木ブロック長行きつけの雰囲気の良いお店で語らいました。たこ焼きとお好み焼きが食べたいという私たちのわがままも快くお聞き下さり、出前で美味しく頂きました。
⑤ ゲリラ茶会
栗林副ブロック長の発案で、近畿の皆様へ御礼方々夜中の茶会を催しました。
120余名の来室で大盛況。越中おわらの趣向で、ツインの部屋は一足早い風の盆でした。
⑥ 実技講習 中西宗修業躰先生
点前における意味、コツ、裏技等々ためになること満載の二時間でした。
先生自らの華麗な立居振舞に感動!毎日の筋トレが大切だそうです。
⑦ 八木ブロック長のお宅で一服
まさに市中の山居。なんとも風情のあるお茶室には露地からの涼風が吹き抜けお心入りの一服を美味しく頂戴しました。
以上、まとめたつもりがかなりの長文になってしまいました。まだまだ書き足りないほど充実した楽しい研修会でした。ありがとうございました。

となみ野青年部部長 中島智恵子

学びの地 「大阪」

青年部は茶道の“道・学・実”の研鑽に努めることから自らを高める“修練”の場とし、同時に地域社会への“奉仕”の場であり、会員間の“友情”を三つの柱として活動の和を広げています。正に近畿第二ブロックブロック研修会は、テーマに沿ったスケジュールが組まれていました。
予想外の渋滞で遅刻をしてしまった私達は、ギリギリ全体研修から参加することができました。千坂先生の「禅語について」の講演は、まるで大学の講義を拝聴している気分でした。茶席に掛ける言葉を大切にし、難しいことですが心から心に伝える言葉にめぐり合いたいと感じました。目片先生は「戦国合戦と茶道具」と題して今までに味わったことのない謡曲を交えての講演となり、茶道を学ぶことは奥が深いと感じました。茶道はいろんな方向から学ぶことが沢山あるんだなぁ~とため息が出ました。
懇親会では楽しいゲームの中で、ジャンケン負け抜きで準優勝となり、賞品まで頂き本当にすみませんでした。
北陸信越ブロックの二次会は、参加者が全員入れるよう企画しますが、近畿第二ブロックの場合は、青年部別行動となっており、各青年部で会員間の“友情”を深めていました。全員と同じ場所にいても全員と話せるわけではないので、いくつかグループ分けした二次会とか企画してもいいのかなぁと参考になりました。
そして…ちょっと流行り出したゲリラ茶会は、お越し頂いたみなさんとお話ができ楽しい一時でした。栗林副ブロック長の設えのおかげでみなさん本当に喜んでくれました。その場に参加できたこと本当にラッキーでした。おわらのお茶碗大人気でしたね!
翌日の実技指導では、「道を修めなお励みつつも初心を忘れぬように」本当に初心に戻り学ぶことができたことを感謝致します。中西先生ありがとうございました。
最後の全国代表者会議古川議長の経験を交えたお話を少しわかる自分に出会えたことが発見でした。おもてなしの心、居心地のいい青年部作り、青年部育成委員会、みんな思っていることは同じだと感じました。「自分達のお茶の心」を大切にし、青年部活動に励みたいと思います。
平成22年度は高岡支部が主管となりブロック会員大会を開催致します。
近畿第二ブロック研修会の内容と冊子を参考にし、会員が一つになってテーマに沿った内容にしたいと考えていますので、高岡支部のみなさんよろしくお願いします。
八木ブロック長本当に素敵なおもてなしをありがとうございました。
ブロック役員の皆様本当にありがとうございました。
月末でまた新潟でお会いできる日を楽しみにしています。それまで中島のことを覚えていて下さいねぇ~。
山岸さん、齋藤さん、東さん私の運転で大丈夫?と密かに思っていたかもしれませんが、楽しい道中でしたか?女四人旅もなかなかでしたね!またご一緒しましょうね。
無事に北陸の地に帰って来れたことに感謝します。
貴重な研修会に参加でき、行松ブロック長ありがとうございました。

越青年部部長 齊藤美穂


1.研 修
  千坂秀学先生 「禅語について」
大変難しい内容ではありましたが、地元永平寺門前の石柱に書かれています、「杓底一残水」「汲流千億人」を紹介していただけて大変うれしく、禅語を身近に感じました。汲んだ水をすべて自分の為だけにつかうのではなく、人々の為、後世の為、杓底の水を川に戻したことを伝えるものです。
お茶を点てる際に、汲んだお湯を使い切らず、釜に戻す際、そのようなことを心にとめてお点前をしたいと思いますが、実践できていないことが恥ずかしく感じました。
※門前から200メートル程下がったところに「半杓橋」があります。永平寺にお越しの際は是非、石柱と橋をご覧頂きたいと思います。
また、お軸は、筆を持たれた人の人生・人格・心を敬い、心から心に伝えられる命・生きた血の通った軸をかけるべきとのお話は、これからお茶会の企画をするにあたり、大変貴重なためになる内容でした。
  目片宗弘先生 「戦国合戦と茶道具」
戦の功績を讃えて与えられたという茶入のこと、花入れ「園城寺」が謡曲「三井寺」とのゆかりで「園城寺」であることなど歴史と茶道具とのかかわりについて、多くのことを教えて頂きました。歴史の勉強をしたい!勉強しなくてはと強く感じました。
2.懇親会
近畿第2ブロックの皆様の「おもてなし」の心を感じる、あたたかな雰囲気で楽しく美味しい懇親会でした。
全員参加で同じ話題で盛り上がることが出来る楽しいゲームで、今後の活動に直接活かせるアイディアを頂きました。
3. 研究会
中西宗修業躰先生の引き込まれるご指導に感激でした。
まだまだ十までほど遠い私ではありますが、一に戻って大変勉強になりました。
家で服紗捌きの練習をし、もちろん“金魚”も忘れないように復習しました。
お盆でお休みでしたが、早くお稽古に行きたいとおもいます。
本当に貴重な勉強をさせていただきました。普段の青年部活動の中でも、行けば何か得ることができる楽しいだけではない活動が出来たらとずっと思っていましたが、今回体験できたことを参考に形にして行きたいと思います。ありがとうございました。

事務局 東 亜紗美

この度、近畿第二ブロックのブロック研修会に参加させていただいて、非常に楽しく充実した2日間を過ごすことができました。

まず最初に全体研修として、千坂秀学先生と目片宗弘先生の講演がありました。
千坂先生は「禅語について」という演題で禅語をわかりやすくお話して下さいました。お話の中で、細川忠興が墨蹟を見ることなくして拝見したということから「目できき、耳でみる」という見方が大切だと言われたことが印象に残っています。続いての目片先生は「戦国合戦と茶道具」という演題で、謡を交えてお話をして下さいました。玄々斎好の鉢木炉縁や利休好の三花入の話は大変興味深かったです。

全体研修後には、LT出向員報告の時間があり、近畿第二ブロックから出向している3人より第1回目からの研修についての発表がありました。今期私もLTに出向させていただいているので、発表をきいて研修を思い出し、3人の言葉に共感を覚えるところが多くありました。
夜の懇親会では、いろんな人と話すことができてとても楽しかったです。ゲームでいただいた景品はよいお土産になりました。
そして2日目には実技指導があり、中西宗修先生がお辞儀の仕方や歩き方など基礎から一つ一つ丁寧に教えて下さいました。私は7月に青年講習会を受講したばかりだったので、今までよりもさらに興味を持って見ることができたと思います。

研修会後に、八木ブロック長のお宅でお茶を頂きました。趣のあるお茶室で頂いた一服は格別でした。

今回、私は初めて研修会に参加させていただいて、学ぶ楽しさを改めて感じることができました。また、近畿第二ブロックの方々と交流ができたことで、見聞を広めることができたと思います。これを機会に、これからも親交を深められたらいいなと思いました。

お世話になりました近畿第二ブロックの皆様、本当にありがとうございました。