近畿第一ブロック研修会 参加報告(No.2)

ブロック間交流レポート 近畿第一ブロック研修会

富山青年部 副部長 松井美紀

平成29年8月20日に開催される近畿第一ブロック主催のブロック研修会の講演会及び研修会が「お道具組」に関する内容でした。「お道具」とその取り合わせについて、私の中で興味はあるものの、良くわからないという印象の分野です。その「お道具」についての研修を受けることができるということで、思い切って研修会に参加させていただくことを決意しました。

北野宗道先生の情熱と気迫のこもった講演では、茶会及び茶事開催にあたっての心構えはもちろんのこと、普段のお稽古への取り組み、一服のお茶をいただくことの意味について学ばせていただいたように思います。
また、「掛物」を通じて、茶の湯に関わる人間としてのあるべき姿を、禅の教えなどを踏まえながら、茶の湯の原点である利休居士の教えを理解し、道実学を実践していくことで追及していく姿を北野先生ご自身の体験から事例を挙げてわかりやすくお話してくださったように思います。深く内省する大変貴重な時間となりました。
午後からの茶席は、北野先生がご担当されており、滋賀支部と青年部の絆の深さを感じることができました。

総本部からの御来賓が吉田主任様、目木様という女性お二人ということもあり、総本部が少しだけたおやかで身近に感じられたような気がしました。

また、私は前日オプショナルツアーにも参加させていただきました。
小さくて素朴な日吉茶園を見学するところから始まり、天台宗の総本山である比叡山延暦寺を参拝させていただきました。同行してくださったボランティアガイドさんすら普段は入ることのできない書院を拝見させていただく貴重な機会に恵まれました。
旧竹林院では、天の川席のある珍しい茶室を見学し、素晴らしいお庭を拝見しながら、滋賀青年部の皆様によるお呈茶をいただきました。一日中歩き回った体にヨモギ餅とお抹茶が染みわたりました。

このオプショナルツアーには、北陸信越ブロックからは私一人が参加させていただきましたが、中村ブロック長、中澤幹事長をはじめとする近畿第一ブロック役員の方々、主幹青年部である滋賀青年部の皆様やツアーにご一緒させていただいた皆様から優しいお心づかいをたくさんいただき、地元のブロック会員大会のようにリラックスして参加することができました。お茶のつながりの素敵さを実感いたしました。
また、奈良青年部の皆様には宿泊が同室だったこともあり、大変お世話になりました。

このブロック間交流を通じて、北陸信越ブロックの当り前ではない当たり前を再認識し、近畿第一ブロック、特に滋賀青年部さんの特色に触れ、大きな刺激を受けることができました。
近畿第一ブロックの皆様と本当に素敵な御縁をたくさん結ぶことができたことも、かけがえのない経験となりました。

このような貴重な体験が数多くできるブロック間交流に参加させていただく機会を得られましたことに、吉田ブロック長、安カ川幹事長、菊地副幹事長をはじめとした北陸信越ブロックの役員の方々、富山青年部の皆様に感謝申し上げます。
研修会をご一緒させていただいた行松全国委員長、魚津青年部の若林総括幹事とは、貴重な経験を共有できて、本当にうれしかったです。ありがとうございました。