茶道裏千家淡交会青年部 近畿第二ブロック 平成27年度 ブロック研修会
平成27年6月13日(土)~14日(日)
開催場所:ホテル・アゴーラリージェンシー堺 大阪市堺区
内容:6/13(土):開会式、総本部報告、全体研修「茶の湯英会話」、実技指導等
6/14(日):全体研修「和菓子について」、青年部全国委員会助言、閉会式
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ブロック長 小泉 昇
利休居士ゆかりの地「堺」で、近畿第二ブロック研修会に参加してきました。近畿第二の研修会へは今回で3度目の出向でした。
八木ブロック長、青山ブロック長、そして本年は塩谷ブロック長と三者三様の研修内容で、ブロック長のカラーで研修の雰囲気も随分違うものだと改めて感じました。
他方のブロック研修会へも何度も参加させて頂きましたが、やはり関西独特の「おもてなし」が随所にあり、とにかく客人を楽しませる人間味溢れた研修会に終始笑顔で臨めました。人付合いはやっぱり笑顔が一番!を強く感じさせて頂いた二日間でした。
お世話を頂きました近畿第二ブロックの皆様、本当にありがとうございました!
副ブロック長 安ヵ川 英吏子
6/13-14にかけ、利休居士ゆかりの地 堺市で近畿第二ブロック研修会が開催され、参加してきました。
今回で2回目の参加でしたが、毎度笑いあり、学びありの有意義な二日間の研修会でした。
●「茶の湯英会話」
参加前まではお茶会で対話する実践英会話なのかと思っていました。研修では、茶席でのやりとりを実演(デモンストレーション)し、英語で解説するというものでした。
日本人と西洋人の価値観の違いから、日本文化を説明するのはとても難しいということを再認識しました。(例えば、お茶のお稽古では先生がまず形を教えます。西洋人にはその考えがあまりないようです。日本人はHOW?西洋人はWhy?など考えるようです。)
●「実技研修」
時間を延長するほどの戸田先生の熱い解説でとても勉強になりました。
●「茶事における菓子」
太田先生のユーモアでクリエイトなお茶会のご紹介、お菓子の歴史、茶会記の菓子解説などとても興味深い講義でした。
また練り菓子の実体験は、色の配合がとても難しかったです。(たとえば赤+青=紫。配合を間違えると食欲減退です。)お菓子屋さんが見栄えよく、そして美味しそうに見せるのはセンスと技術なのだと改めて知りました。
研修を経て、今回もまた感じたことがあります。
“機会があれば、また参加したいです!”
塩谷ブロック長をはじめ、近畿第二ブロックの皆様、お世話になり誠にありがとうございました。
「更上一層楼」
ブロック監事 行松 宏展
6月13日~14日にかけて近畿第二ブロックブロック研修会が大阪府堺市で行われました。
今期の近畿第二ブロックのテーマは「更上一層楼」。
青年部メンバーはまさに発展途上人の集まりであると踏まえ、ブロック内の7青年部のみんなが交流を図りながら、皆で経験し、絆を深め、一層上の段階へと向かっていきたいという塩谷ブロック長の思いが伝わってくる研修会でありました。
特に印象に残ったのは、近畿第二ブロックが来年海外奉仕事業をするということでプログラムに取り込んだ「茶の湯英会話」研修。裏千家学園の外国人研修コース講師 ブルース濱名先生をおよびしての講習会は、来年の事業に向けて、機運を盛り上げていくという意味でも、外国人の方々が茶道をどのように感じ、接しているのかを知るという意味でも、とてもよい研修でありました。北陸信越ブロックでも久しぶりに海外奉仕事業を企画したらいいのではないか、と思いました。
そして毎回感じるのが、近畿第二ブロックの方々の素敵な人柄。先輩方から引き継がれたそのあたたかいおもてなしの心は、次回も必ず来たい、と思わせてくれるのでした。
二日間、私にとってはディズニーランドよりずっとずっと楽しい有意義な時間。
誠にありがとうございました。
ブロック副幹事長 岩谷 樹
近畿第二ブロックの研修会は、ブロック役員が中心となって企画、実行し、青年部はそれに協力するというもので、隔年開催されるものだそうです。
そんなところにも北陸信越ブロックとの違いを感じつつ、平成27年6月13日14日に、ホテル・アゴーラリージェンシー堺にて開催された近畿第二ブロックのブロック研修会に参加して参りました。
受付後は、式典会場前に設置されたテーブルとイスにてお茶を頂きました。茶碗には地元の作家の、伝統柄ではない、現代だからこそ使えたと思われる絵が描かれていました。お菓子は丸市菓子舗製で、港らしく波頭を模したものでした。
開会式、総本部報告の後は、裏千家学園茶道専門学校にて外国人研修コースの講師をされている先生による「茶の湯英会話」の研修がありました。
茶道を英語で紹介する際の言い回しの例を、いくつか紹介していただき、英語を習っている気分になりましたが、その前に、外国の方方が茶道の作法や考え方をどう感じるかや、どんなお茶をやるのかということを、写真を交えてお話してくださいました。
香の妨げになるような香りの強い花を避けるのと同様に、お菓子にも気を遣うべきなど、先生は、茶禅同一味の言葉のように、お茶に対して実に厳しい考え方をする方であり、薄茶はティータイムと考えている私には、たいへん勉強になるお話でした。
さらに、茶道を客観的に見たとき、どう感じるのか、外国人はどんなお茶をしているのかなど、茶道に対する様々な感じ方、考え方について知ることができ、とても興味深かったです。
続いて今日庵業躰による実技指導があり、割稽古では、どれくらい茶道の稽古を積んでいるかによって同じ所作でも指導が違ってくること、点前の指導に慣れない頃、視点が変わって戸惑ったことなど、普段の稽古では聞くことがないお話を伺うことができました。
そして懇親会、二次会を経て、かねてより噂に聞いていたボーリングに参加しました。
たいへんお疲れのところ、塩谷近畿第二ブロック長、奥山卓全国委員会総括幹事におつきあいいただき、健康になりそうな三次会を楽しませていただきました。
翌14日には、公益財団法人有斐斎弘道館代表理事、老松当主の太田達氏による、
講義と、さらに和菓子成型の実習がありました。
成型には「こなし」が使われました。北陸では、ほとんどこなし製のお菓子を見ないので、
久しぶりのこなしでした。成型も難しかったのですが、原色を混ぜて、ちょうど良い緑や紫を作るのが、とても難しかったです。
その後、全国委員会よりご助言をいただき、閉会式にて来賓退場の折に拍手をしていたところ、自分も来賓だったようで、慌てて退場いたしました。
近畿第二ブロックの方方にはご面倒をおかけしたかと思いますが、この度は、
自分達と異なる茶道や青年部を知ることができ、たいへん意義深い研修ができました。
研修レポート
石川南青年部副部長 行松 明美
6月13日14日と2日間、堺での近畿第二ブロック研修会に参加させていただきました。
北陸信越ブロックからは6名の参加でした。
1日目の全体研修での『茶の湯英会話』。講師はブルース濱名先生。
プロジェクターを使って、いろいろな国でのお茶会の様子なども見せていただきました。
それぞれにお茶が成立していて、それぞれに特徴があり興味深かったです。
雪でできた器、雪でできた風炉・設えを見たとき、絶対寒いと思いますが、一期一会、とっても楽しい時間になりそうだなと思いました。
茶席での英会話の実践の場面を青年部の会員の方が先生のご指導のもと進めてくださって、茶席でのやりとりの過程がわかりやすく、興味深い研修でした。
次に実技指導として今日庵業躰 戸田宗寛先生にご指導いただきました。
120分の指導が終わってみれば、180分とたっぷり盛りだくさんで基礎の基礎からたくさんの学びがあり、お勉強になりました。全力でお茶をたのしく身に着けていけるような、丁寧かつ理論的で理解しやすく、先生のお話されるテンポもよく、声も聞きやすく、有意義な研修となりました。
懇親会もさすがは近畿第二ブロック。何回来ても、たのしいたのしい盛りだくさんの懇親会でした。テーブル対抗のゲームも盛り上がりました。ただテーブル分けをして食べているだけでなく、一緒に何かをするというのは懇親が深まるからよかったです。
2日目の全体研修は、老松当主の太田達さまによる講義と講習。
グループ分けは前日の懇親会のテーブルのメンバーとの研修。特定のメンバーと限定はされますが、より仲良くなれていいと思いました。
北陸信越ブロックの10月に魚津での会員大会にも近畿のみなさんが参加してくださると聞いていますので、北陸信越ブロックとしてお迎えする立場になったときに、最善の心配りができて、来てくださった皆様に北陸信越の会員大会に参加してほんとよかったわ、と言われるように頑張りたいと思いました。
最後に、塩谷ブロック長のブロックテーマ「更上一層楼」に乗っ取り、参加者全員が前向きに参加されていて、おもてなし側のスタッフさんたちの細かいお気遣いや参加する会員さんの一生懸命さが伝わり、ステキなお仲間がたくさんの近畿第2ブロック。これからが更にたのしみです。
他ブロック間交流に参加して、お茶を通じての仲間の輪をさらに広めることができました。初めてお会いしただけなのに、すぐにたのしくお話ができているところには、お茶の不思議なパワーを感じずにはいられません。
このような貴重な研修を企画運営いただきました塩谷ブロック長をはじめとする近畿第二ブロックスタッフの皆さま、お世話くださいました北陸信越ブロックのスタッフの皆様に感謝申し上げます。ステキな2日間ありがとうございました。