行鉢体験

行鉢体験
平成27年4月12日(日)
開催場所:最勝寺
参加者数:計15名(青年部10名、その他5名)

行事内容

1.13:00~行鉢体験
 谷内良徹住職にレクチャーをしていただきながら、本堂で作法に則り、時折お経を唱えながら、「応量器」という食器を使って一汁一菜をいただきました。お料理は、懐石万惣さんにご提供いただきました。
2.14:30~呈茶・意見交換
 最勝寺の一室をお借りして、お世話になったご住職をはじめ、お料理を提供してくださった万惣のみなさんや参加した青年部員で、お菓子と薄茶をいただきました。
その中で、茶道と禅の関係や「食」に関する様々な意見を交換し、行鉢への興味を深めました。
3.~15:30 終了
 呈茶の片づけをした後、参加者全員で集合写真をとり、解散といたしました。
行鉢体験

所感

 鎌倉時代から約700年続く曹洞宗の修行の一環でもある食事作法に則り、一汁一菜をいただきました。「なるべく音を出さずに食べる」という条件が付いただけで、とても緊張しながら食べることになり、普段、どれだけ「食べる」ということをおろそかにしていたかに気づかされました。
 お食事をいただくスピードも「遅すぎず、早すぎず」。周りの人を待たせないし、催促しない。常に周囲を気遣いながらお食事をいただくというのも人数が多いとかなり難しいことだとわかりました。実際のお寺では、かなり速いスピードで一連の流れが進んでいくと聞き、やはり修行が必要だなと思いました。
 茶事の懐石にもつながる様式がたくさんあり、「懐石」を勉強しなおす良いきっかけなったのではないかと感じています。究極の気遣いが必要とされる行鉢の一端を、垣間見ることができたのは、本当に貴重な体験になりました。この気遣いを普段のお稽古や茶会等に活かしていきたいと思いました。
行鉢体験