平成27年12月13日（日）
開催場所：富山市民俗民芸村 茶室 円山庵
参加者数：合計17名（青年部）
行事内容
今年度をもって青年部を卒業される先輩方へ、感謝の気持ちを込めて一服差し上げるために、卒業茶会を開催しました。
待合には干支である羊の嵯峨面を掛け、今年最後の青年部行事であることを感じながら梅香煎を味わっていただきました。
席入では床に鵬雲斎大宗匠筆の「菊松多寿色」を掛け、卒業される先輩方のこれからの益々のご清祥を祈念しつつ、初炭を差し上げました。
その後、点心では懐石万惣さんのうずみ豆腐や貝と湯葉のしんじょといったご馳走に青年部一同舌鼓を打ち、初雪にちなんだきんとんの主菓子で濃茶席への期待を膨らませました。
濃茶席では寿棚のほか銘「千代乃友」という茶杓で、卒業される先輩方へのこれまでの感謝と末長い友情の思いを込めて一服差し上げました。正客の申出により続き薄茶となり、赤穂浪士の討ち入りにちなんだ松の州浜と松の大廊下を象った最中羊羹で会話も弾み、和やかな雰囲気の中、数服ずつお薄を差し上げました。
最後に青年部への長年のご尽力に対して感謝状をお渡しして、青年部一同に惜しまれつつ卒業茶会は閉会しました。
所感
一年を通して様々な活動を行っていますが、卒業茶会だけは、偉大な先輩方の青年部卒業という別れを形にする行事であり、心に淋しさの余韻を残す、いつもとは趣が異なる茶会のように感じます。
青年部でのこれまでの活動を思い起こしていただけるように、青年部で所有する思い出深い道具たちも使いながら、青年部一同の感謝を伝える茶事にできたのではないかと思います。
