行事名 作陶体験
開催日 令和4年5月8日(日)9:30~16:00
開催場所 越中瀬戸焼 千寿窯
参加者数 青年部会員8名
行事内容
越中瀬戸焼千寿窯において、吉野香岳先生のご指導のもと、作陶体験を開催しました。
作陶は手捻りの手法で行い、午前中はお茶碗や水指など、それぞれが作成したい道具の形に粘土を成形しました。
昼食後は呈茶を行い、季節のお菓子と薄茶を一服差し上げ、午後からの作業前に皆で一息つきました。
午後からは乾燥させておいた作品を慎重に少しずつ削りながら、
思い描いた道具に近づけていく作業を行いました。
作品を窯に入れる順番が来るのは8月になるため、
作品に掛ける釉薬を選び、焼き上がりを楽しみに待つことになりました。
所感
作陶体験の当日は、青空に立山連峰の残雪が白く映えていました。
長閑な田園風景を抜けた少し山の麓に入ったところに越中瀬戸焼千寿窯は佇んでいます。
辺りは木々が瑞々しい青葉を揺らし、工房は初夏の訪れを感じさせる美しい景色に囲まれていました。
少し冷たい山の空気が心身を引き締めてくれます。
作陶はほとんどの参加者が初めてでしたので、先生の説明に皆、真剣に聞き入っていました。
手捻りでの作陶ということで、粘土をひも状に伸ばし、器の形に巻いて高さを出していきますが、
粘土の厚みを均等にして形を整えることがとても難しく、なかなか思うようにできません。
先生がお手本としてお茶碗を2種類作って説明してくださいましたが、
手際よく成形していく職人の技に驚嘆しました。
窯に入れると焼く前にくらべて作品が小さくなるとのことでしたので少し大きめに成形。
次の工程で厚さを削って整えるため、薄くなりすぎないように気を付けました。
削る工程は繊細で神経も削りましたが、作品に表情が生まれてきて、とても楽しかったです。
削りが終わり、形が完成すると、釉薬のサンプルを見て、焼き上がりを想像しながら作品に合う釉薬を選びました。
どの釉薬にするか皆で好みを聞いたり、印象を聞いたりしながら参考にしました。
焼き上がるまで少し期間がありますが、
初めての作陶で自分の作品がどのように仕上がるのか、とても楽しみです。
久しぶりに時間が経つのを忘れて無心で打ち込むことができて、とても充実した時間を過ごすことができました。