作陶体験 その2(富山)

行事名  作陶体験 その2
開催日  令和4年10月23日(日)9:30~16:00
開催場所 越中瀬戸焼 千寿窯
参加者数 青年部会員6名

行事内容

越中瀬戸焼千寿窯において、吉野香岳先生のご指導のもと、今年2回目となる作陶体験を開催しました。午前中はお茶碗や菓子器などそれぞれが作成したい道具の形に粘土を成形し、午後から乾燥させておいた作品を慎重に少しずつ削りながら、思い描いた道具に近づけていく作業を行いました。

また、近くにある陶農館で登り窯に火を入れる日と重なっていたため、合間に皆で見学しに行きました。作品を窯に入れる順番が来るのは12月になるため、作品に掛ける釉薬を選び、焼き上がりを楽しみに待つことになりました。

 

所感

作陶体験の朝は、秋の雲が高く浮かぶ青空でしたが、放射冷却による冷え込みはなく、思いのほか暖かな陽気に恵まれました。今回の参加者は、全員が前回5月に開催した作陶体験の経験者でしたので、吉野先生の説明を聞いて作業を始めると、すぐに感覚を思い出したようで、午前中の作業は11時頃には終えることができました。お昼まで少し時間が空きましたが、窯元からすぐ近くにある陶農館の登り窯に火が入っているということで、実際に窯に薪をくべるところを見学しに行きました。薪をくべると窯の穴から炎が勢いよく噴き出していました。焚口や色見穴から窯の中を見せていただくと、中はオレンジ色の炎でたゆたっており、窯の奥まで見渡すことができませんでした。自分たちが佇む場所の空気とは明らかに違う色と熱気の別世界に、しばらくの間、みんな無言で見入っていました。昼食後、午後からは削る工程に集中して取り組み、作業後には呈茶を行いました。日常を離れて、無心で作品に向き合い、リフレッシュすることができました。