令和4年 卒業茶会(富山)

行事名  卒業茶会
開催日  令和4年12月11日(日)9:00~15:00
開催場所 民俗民芸村 円山庵
参加者数 青年部会員10名

行事内容

今年の12月末で青年部をご卒業される会員をお招きして卒業茶会を開催しました。感染対策として、懐石を省略し、初炭、点心の後、続きお薄という流れで行い、濃茶は各服点としました。

待合には、ご卒業される会員から記念に頂いた色紙掛けに、教道宗育和尚お筆の「福如雲」の短冊を掛けました。本席には小林太玄和尚お筆の「寿山萬丈高」を掛け、お花は初嵐とナナカマドを生けました。

席入りの後、初炭の炭をついで、火が起こるまでの間、懐石の替わりに点心を召し上がっていただきました。中立ち後、各服点で濃茶を差し上げ、続いてお薄を差し上げました。お道具は青年部活動で使用した数々の思い出の品で揃えました。茶会の後、ご卒業される方に感謝状をお渡ししました。

所感

例年、卒業茶会を行うこの季節は、12月半ばということもあり、過去には雪が舞う時もありました。今年の天候は雨でしたが、あまり気温が下がらず、呉羽山の山中にある円山庵でも寒さを感じずに過ごすことができました。初炭では、しっとりと炭がつがれていく手前を見ているうちに、日々の慌ただしい時間の流れから、段々と、冬山に姿を変えていく呉羽山の清らかでゆったりとした時間の流れの中に感覚が溶けこんでいくかのような気持ちになりました。初炭手前の後、お弁当に煮物碗と八寸をお出しして、ノンアルコールの飲み物で一献差し上げました。温かい蕪蒸しの煮物碗に、お客様は大変喜ばれていました。

中立ち後は、感謝の気持ちを込めて、各服点により、お一人に一碗ずつ濃茶を練って差し上げました。その後、和やかな雰囲気のなか、薄茶を差し上げました。茶会の最後に、ご卒業される会員に感謝状をお渡ししましたが、これまでの思い出がよみがえるとともに、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。