行事名 納涼茶会「ツユトオト」
開催日 令和5年7月30日(日)7:30~16:30
開催場所 富山新聞高岡会館
参加者数 青年部32名 、親支部41名、その他323名 計396名
行事内容
富山新聞高岡会館にて、納涼茶会「ツユトオト」を開催し、10席設けさせて頂きました。
納涼茶会を実施するにあたり、青年部らしい新しい視点でお茶会をひらき、お客様をおもてなしすることで、茶道経験の有無を問わず多くの方に茶道の良さを感じて頂くことを目的としました。
青年部会員内では、茶会の設えを想像し実践することで、茶道の知識をより深め、自らお茶会等の設えができる力をつける。また、お茶会を通じて多くの方との繋がりを深め、特に高岡青年部の会員間では、茶会の設えを構築していくにあたって今後も協力し学び合える仲間づくりとなることを目的と致しました。
亭主である部長の想いで、テーマを「ツユトオト」としました。山中から降りて来て、開けた空間でのお茶を楽しんで頂く。そして、少しでも涼しさを感じて頂くことと、新たに音をつかってお茶会をひらきたい想いで行いました。テーマに沿って、入口に風鈴の音で涼しさを感じて頂こうと、約100個の風鈴で視覚と音で楽しんでもらいました。
待合では、水のイメージのオブジェと約20種類の緑で、露地や、森の中にいる様なイメージにしました。そこでは、地元の稲積梅で手作りしたジュレに、地元の農家の食べられるお花(エディブルフラワー)をのせてお出ししました。また、普段の高岡青年部の活動を知って頂く機会がなかなかない為、映像で紹介も致しました。
お茶席では、待合とイメージを変えて静けさのあるモダンな空間で行い、高岡を代表する鋳物の山口久乗のおりんの音色で茶席を始まりとしました。松原泰道筆「清流無間断」とし、途切れることない努力していく想いや今迄教えて頂いたことを今後に繋げていくという気持ちで行いました。茶杓は「青新」を新たな組織、役割でお茶会をするにあたり使わせて頂きました。お点前は、優心なごみ棚で旅箪笥のお点前を今年度卒業生にして頂きました。お道具やお菓子でもツユや、川の流れる音や鳥のさえずりなど自然の音を想像させるようにし、また越中瀬戸焼で作成した高岡青年部会員が皆で制作した水指やお茶碗でお茶をおもてなしさせて頂きました。
所感
お客様から「素敵なお茶会でした」「色んな工夫があって良かったです」という声を頂き、とても喜んで頂いたのではないかと思います。また、茶道をしたことがないお客様でも「気軽に参加できるお茶会ということで、素敵な経験が出来て良かったです」とお言葉を頂き、色んな方にも楽しんで頂けたと感じました。お茶を通じて多くの方に感動や喜んで頂ける事がとても素晴らしい事と感じました。
設えするにあたり、はじめての経験ばかりで分からないことも多くとても悩み、大変でした。しかし、それぞれ意見を頂き形になってきました。テーマにしっかりと沿っておもてなしすること、そしてお客様の事を考えて工夫する事が大事と実感致しました。例えば、お道具にしても「ツユトオト」をイメージできるもの、風鈴の短冊を統一、仮床の竹に青海波模様を表現、お菓子や脇引きに葉蘭や笹をひいて涼しさを表現する等々、皆で集まり想像し意見を出し合う事でできたと感じます。そこに新たな学びがあり、とても良い経験ができました。会員同時の繋がりも深まったのではないかと感じました。
また越中瀬戸焼や稲積梅、山口久乗のおりん等、地域のものを多く使いました。茶会まで、各所で話し合いや打ち合わせを通じて、様々な知識が深まったと共に、多くの方と新たな繋がりがもてたことが財産となりました。これからも親先生方、地域の方々、お客様、会員同士の繋がりを大切にしていきたいと思います。
至らない点が多々あり、ご迷惑をお掛けしましたが、経験をこれからの活動に活かしていけたらと思います。とても良い経験をさせて頂いたことに大変感謝いたします。これからも皆とお茶を楽しみながら精進して参ります。