平成30年5月27日(日)
開催場所:酒田市 本間家旧本邸~相馬樓~本間美術館
参加者数:計6名(青年部6名)
行事内容
山形県酒田市の本間家は藩主をしのぐ大地主であり、北前船交易などで莫大な富を築いた。その財力のため、藩主酒井家から頼りにされていた。
本間家旧本邸…酒井家が幕府の巡見使を迎える為に本間家が新築し献上した武家屋敷。巡見使一行が江戸に戻った後、本間家は屋敷を拝領し、その後昭和20年まで私邸として使用した。
本間美術館…本間家に伝わる庄内藩酒井家・米沢藩上杉家など諸藩からの拝領品を中心に展示されている。この期間『酒田の文化財と茶道具名宝展』が開催されていた。
相馬樓…江戸時代に料亭として賑わっていた「相馬屋」。現在は舞妓茶屋・雛蔵画廊として舞妓の演舞と食事を楽しむ施設として賑わっている。
新潟県の隣県である山形県の歴史と文化を巡り、知識と見分を広める。また、さまざまな茶道具や茶室、庭園などの芸術品をを観て感性を豊かにすることを目的に、3カ所を巡る研修旅行を行いました。
所感
当日は天気に恵まれ、普段は風が強いという酒田市に穏やかな風が吹きぬける旅行日和となりました。
まず初めに、本間家旧本邸へ。樹齢400年といわれる松の木が旧本邸の屋根を避けるように、また、守るように佇み、我々を迎えてくれました。
本間家旧本邸は、幕府の使者を迎え入れるための武家屋敷の造りと、本間家が私邸として住まう為の商家造りが一つになっているとても珍しいお屋敷だと、案内の方に教えていただきました。欄間の装飾や使用している材木の種類、廊下の板の貼り方など様々なところにその違いを感じることができ、とても興味深く見学することができました。
相馬樓では、お昼ご飯を兼ねて舞妓さんの演舞を見せていただき、その後館内の見学をしました。江戸時代の建物は震災で焼失してしまったそうですが、その後再建し大事に保存されていることがよくわかる建物でした。歴史や文化を大事にしている酒田市の気概を感じることができました。
本間美術館では、『酒田の文化財と茶道具名宝展』が開催されており、長次郎の黒楽茶碗「さび介」や小堀遠州の茶杓などの茶道具を観ることができました。
本間美術館には喫茶コーナーがあり、コーヒーや抹茶、アイスクリームなどがいただけるのですが、6人全員が「抹茶」を注文し、「やっぱりお茶は落ち着くね~」と口々に言っているのを見て、同じ物を好きな人たちで同じ物を目的に旅をする楽しさを実感することができました。
山頂に雪が積もった姿が富士山にそっくりなことから「出羽富士」と呼ばれ親しまれている「鳥海山」。天気が良くないと、なかなかはっきりその姿を見ることはできないそうです。その日は霞んだり雲がかかったりすることなく、帰りの電車の中で鳥海山の全体をはっきり見ることができ、最初から最後まで満足の研修旅行となりました。