平成23年9月4日(日)
開催場所:長野市もんぜんぷら座
参加者数:計37名(青年部23名、親支部4名、その他10名)
講 師:荻原恒夫先生 (赤和窯主宰:長野県高山村)、小池智久さん
行事内容
登録会員の方や先生をお呼びして、陶芸体験講習会を開催いたしました。
私達のたのしい青年部活動の紹介をさせていただくとともに、お月見を思わせるような感じのお茶席や、粘土でお茶碗や花入れを作る作業などを通して陶芸を体験して親睦を深めました。
所感
長野市もんぜんぷら座の会議室で登録会員の方、先生方をお招きをして陶芸体験講習会を開きました。
暑かった今年も秋の空気を感じるようになり、そろそろ中秋の名月。かぼちゃ、いもなど4種類のあんを包んだ小さなおまんじゅうを積み重ね笹で巻いたお月見団子を用意し、和親棚を置いたお茶席を設け、まずは作業前の一服をして頂きました。
別の会議室に移動しいよいよ陶芸体験。この日の講師の先生は春に訪れた赤和窯主宰 荻原恒夫先生です。今回は粘土の玉を薄くのばし型にくるっと巻き、残りの粘土で底の部分を貼る花入れと、粘土の玉の中央をくぼませながらお茶碗の形にして、最後に底の部分を削るお茶碗のどちらかを各自が選択しました。
先生の説明をお聞きしながら実際に形を作る手つきを見せて頂き、いよいよ作業開始。実際にやってみると粘土が伸びなかったり、うまく茶碗の形にならずに苦労することもありましたが、荻原先生と弟子であり陶芸家の同じ部員の小池智久さんが各テーブルを回って教えてくださり、1時間半後にはそれぞれ思い思いの作品が並びました。どんな風にできるかなぁ、このお茶碗を初釜に使えるかなぁなど出来上がりを楽しみにする声も聞こえ、最後に作品を前に記念撮影。短時間でしたが、作ることの楽しみ、出来上がりを待つ楽しみ、自分の器を使うことの楽しみ、物だけでなくこれからの生活に楽しみなわくわくする気持ちも頂けました。各テーブルをこまめに回り丁寧に教えて下さった荻原先生、小池さん本当にありがとうございました。
「皆さんは今までも粘土をこねたり、ろくろを回したりして陶芸を経験された方もいるかもしれませんが、窯で焼くことはあまり体験したことがないと思います。粘土をこねながら自分の思い通りに近くなるようにかたちを作ることはできても、火加減や釉薬の溶け具合までは自分で完璧にコントロールはできません。焼きあがりにがっかりすることもあるし、反対に思いがけずいいものに出会えることもあり、そこに面白さがあります。薪を入れ、熱さを感じながらどんな風に焼きあがるのかドキドキしながら待つ…焼物と言われるこの“焼く”という段階にもぜひ注目してください。」と先生はお話されていました。
窯焚きは5日間。山や小川が見える日中も、月と星しか見えない真夜中も炎と向き合っている先生のお姿に気持ちを寄せながら、今度の窯焚きの成功をお祈りしたいと思います。