平成23年10月30日(日)
開催場所:徳川美術館(愛知県名古屋市)
参加者数:青年部4名
行事内容
愛知県名古屋市にある徳川美術館で開催された、秋季茶会へ参加しました。
10:00~15:00 茶会および美術館見学
15:30~17:00 松坂屋美術館にて見学
「茶碗 今を生きる」-樂歴代と時代を語る名碗-
長次郎・樂歴代 志野・瀬戸黒・織部 光悦・仁清・乾山 唐九郎・半泥子
当代吉左衛門 の数々の茶碗を見学
所感
愛知県名古屋市にある徳川美術館での秋季茶会に行ってきました。茶券代2万3000円、清水の舞台から飛び降りるような気持ちでこの茶会に参加しました。出発前に先ず皆で茶券となる小冊子を忘れていないかを確認。この小冊子には茶券(濃茶・薄茶・点心)と記念品引換券(この日は大名物茶入横田の仕覆の切地の出袱紗と特別展で展示されていた美術品のぶ厚い写真集)、徳川美術館カレンダー割引券と主な名物のお道具、お軸の写真と説明書きがあり、車のなかで予習をしながら行きました。
美術館は御城の御門のような入り口を入ると茶室、書院造り、能舞台が再現され、当時使っていたかのように美術品が展示されており、いくつもある展示室を進むうちにまるで城内を探検しているような感じでした。
茶席の時間になると葵の御紋の垂れ幕がかかる渡り廊下を歩き御茶室へ。素晴らしいお道具と十二単衣をイメージした美しいお干菓子、写真撮影禁止なのが残念でした。美味しい懐石風御弁当の点心を頂き、御菓子席へ。雨も降る中薄暗く、両口屋是清の赤白黄のこなしの主菓子は一際鮮やかで、銘は露時雨。濃茶席は炉のお点前でした。一休宗純の堂々としたお軸、外のうす暗い感じと雨音の演出もあり、侘びた茶室の雰囲気の中ゆったりしながらお茶を頂きました。拝見一人ひとりに回ってきたお茶碗は「柿の蔕」有名なお茶碗であるのに実際に触って拝見できるとは驚きました。最後は大名物などが展示されている道具飾り席。触ることは出来ませんが大名物であるのにガラスケース越しでなく直に見ることができ、両側の係員のお道具の説明を聞いたり、質問をすることができます。古田織部の茶杓、高麗井戸茶碗、その昔織田信長から豊臣秀吉、徳川家康に伝えられた茶入「横田」など、そのような歴史のさなかにあったお道具が今現在ここにあるというのが、信じられないくらい衝撃でした。このような由緒ある大名物などのお道具が残されているのも、徳川政権の強さの御蔭で門外不出だったからだそうです。
今回のお茶会では御茶、御菓子、点心、記念品も良かったですが、普段見ることが出来ない名物級のお道具を拝見することができ、ただ見るだけなのですが、ビデオを見て道具の由来をじっくり聞いて、当時の歴史を想像して、実物を拝見する楽しさを味わうことができとても満足できました。おそらく今年のNHK大河ドラマ「江」やアニメ「へうげもの」の影響もあります。その後徳川茶会の余韻が続き、「よかったよね~、来年も是非行きたいね」の言葉が続きます。秘かに徳川茶会500玉貯金を始めようかな。
最後に、今回ご縁があって名古屋の青年部の方と御席を御一緒させて頂きました。いろいろご説明を頂いたり、スムーズに御席回りが出来るよう、点心や美術館の時間配分を考えてくださったり、大変お世話になりました。おたがい初対面で、しかも私達4人を一人でおもてなしをして下さり、一期一会によってお茶会が何倍も楽しくなることを教えて頂いたように思います。純子さんありがとうございました。