平成25年7月20日(木)~21日(日)
主催:石川南青年部
後援・協賛:文部科学省
テーマ:子供たちと茶道および茶道にかかわるものづくりを体験し、その楽しさを知ろう。
趣旨・目的:子供たちに茶道の楽しさを体験してもらい、健全な青少年育成に貢献する。
開催場所:里山自然学校 大杉みどりの里
参加者数:計62名(大人23名、小人39名、主催者21名)
参加費:大人5,000円 小人3,500円
行事内容
蒔絵体験:山中塗の蒔絵師 谷口博山先生を招き、銘々皿にネオウルシと金粉・銀粉を使っての蒔絵
ゲーム:ウォークラリー形式でクイズを解いていくゲーム大会(クイズにはお茶関連のクイズも含む)
和菓子作り体験:行松旭松堂の行松直前ブロック長を講師に、主菓子づくりの体験した(2種×3個)
立礼茶席体験:会員作成の立礼棚を持ち込み、和菓子作り体験で作ったお菓子をもって、立礼席でのお茶席のお客様として、掛物・花の拝見からお茶のいただき方までを体験
茶筅振り体験(盆略点前):盆略点前にて、友達にお茶を点てる体験、友達の点てたお茶を飲む体験
その他、みどりの里による、入所式、朝のつどい、掃除、退所式等あり。
所感
毎年実施している行事なので、これまでに何度も参加したことがある子、初めて参加する子がいて、茶道の経験のある子、ない子いろいろな子供たちが参加する中で、今年は立礼席のお茶席を用意してみました。子供たちの感想には、「和室で正座してのイメージだったけど、椅子席は初めてで驚いた」といったものもあり、茶道の様式にもいろいろあるということを感じてもらえたので、よかったのではないかと思います。
蒔絵教室については、初日に自分たちで作ってもらい、翌日のお茶席体験の際に、谷口講師の作品の棗を使用したことで、単なる体験工作ではなく、自分たちの体験したことが実際の茶席でのお道具につながっていることを感じてもらえたのではないかと思います。
和菓子作り体験は、毎年好評で子供たちにも大人にも人気の企画ですが、今年も皆様に楽しんでいただけたようです。また、続いてのお茶席で自分で作った作りたてのお菓子を食べてお茶を飲んで もらいましたので、作りたてのお菓子とお茶のおいしさを味わっていただけたと思います。
ゲーム大会は、これまでのジャンボリーでは実施たことがなく、今年初めての企画でした。大人も子供もとても楽しめたように思います。ゲームの中にある6つのクイズには道具の写真と名前を一致させる、盆略点前のお道具を正しくならべるといったお茶に関するクイズも含めました。お茶経験のない子供たちもいたため、途中の廊下にヒント写真を貼るなどもしましたが、子供たちは意外にもいろいろなことに注意を向けて楽しんでいたようで、簡単にクイズを解いてしまいました。次にこのゲームをするときはもう少しお茶に関するクイズのレベルをアップさせてもよさそうに思いました。
今回は、企画の段階からそう考えていたわけではありませんでしたが、結果的にすべての体験やゲームが2日目のお茶体験につながる形となり、お茶席や盆略点前体験がより有意義なものになったのではないかと思います。
小学生の子供たちが茶道に触れる機会が少ない中で、この毎年の少年少女ジャンボリーに参加していろいろ体験することは、茶道の裾野を広げるということだけでなく、茶道にかかわるいろいろなものにも興味を持ってもらえるという意味でたくさんの子供達に参加していただけてよかったと思います。
来年もぜひ参加したい、来年は親とではなく友達と参加したいと言ってくれる子供たちがたくさんいましたので、来年もまた色々企画して、少年少女ジャンボリーを楽しんでもらえるようにしたいと思います。