平成23年9月17日(土)
開催場所:金沢市文化ホール大会議室
参加者数:計48名(青年部41名、その他7名)
講師:奈良宗久先生
行事内容
財団法人裏千家今日庵業躰、奈良宗久先生をお招きし、「金沢 茶と工芸」を演題にご講演いただきました。加賀藩初代藩主前田利家から始まる金沢の茶の湯の歴史、歴代藩主に守られて根づいた茶の湯文化、その保護のもと発展した数々の工芸、京都と金沢をつないだ出来事など、さまざまなお話から茶の湯の歴史、工芸の歴史への理解を深めました。
所 感
奈良先生をお招きしての教養講座。金沢市文化ホール2階の大会議室を会場に金沢青年部会員を中心とした51名が集いました。奈良先生のお話は、茶の湯が全国に伝わった安土桃山時代から始まり、金沢でどのように発展し根づいたかを、現代に伝わるお道具の写真をプロジェクターで映し出しながらわかりやすく説明してくださるものでした。
加賀藩歴代藩主が江戸にも京都にもないものを築こうと推奨し、金沢の文化が発展したこと、金沢の伝統は古いものを守るだけで受け継がれたのではなく、革新に向けた挑戦のなかから独自のものが生み出されたことなど、幅広く多面的な内容を約1時間というわずかな時間で見事にまとめてくださいました。
新たな視点を持つきっかけとなった方も多かったのではないでしょうか。
また、質疑応答では、会員の「どんな茶室をつくりたいか」との質問に、自宅付近に残っていた3メートルほどの石垣を茶室までのアプローチとして利用されたことや、藩政時代に前田家が推奨した伝統技術を工夫して取り入れたことなど、ご自宅に茶室を作られた際のエピソードをお話しくださり、大変興味深く聞かせていただきました。
その後、会場を変えて行った懇親会では金沢青年部会員28名が参加。奈良先生が会員一人ひとりに話しかけてくださる場面もあり、参加者全員が充実した時間を過ごすことができました。
奈良先生講演会-金沢 茶と工芸-・懇親会(金沢青年部)