関東第三ブロック 第41回ブロック研修会
令和2年11月28日開催(オンライン会議)
参加報告① ブロック長 高岡青年部 安ヵ川英吏子
今期最後の他ブロック間交流として、関東第三ブロック
ブロック研修会にZOOMで参加をさせて頂きました。
今年はコロナ禍により、オンラインでの研修に慣れてきたところでしたが、ブロック役員が会場に集まり、カメラで撮影し、参加者はZOOMで見ている、というハイブリッドなオンライン研修会は初めてでしたのでとても新鮮でした。以前にも関東第三ブロックの研修会に参加させて頂きましたが、その時から変わらないテーマでプログラムが構成されており、只、会場がオンラインに変わっただけというものでした。
研修会冊子が事前に自宅に送られてきて、この冊子をどのように活用するのだろうと思っていました。正直、当日の画面に映したり、資料がデータで送られてくるのだと思っていましたので、
冊子作成・送付の一手間に驚きました。
プログラムは第一部、第二部、懇親会の3部構成で、
計6時間ほどのタイムスケジュールを見たときは、あまりの長時間に気絶しそうでした。
しかし実際に受講をしてみると、オンラインであることを忘れ、むしろ充実していすぎて、
もう終わってしまうの?と思ってしまうほどでした。
退屈にさせない作りこみ、流れる進行は、感動の連続でした。本当に素晴らしいです。
【第一部】
・小澤宗誠先生による講演会「四季を通したお茶の楽しみ」では、
学術的なことをとても分かりやすくお話してくださいました。
茶箱の月点前で使われるU形の金属をなぜウグイスというのか?
嶋台の茶碗の起こり等、日頃の疑問を解決してくれる講義でした。
【第二部】
・関東第三ブロック、ブロック内青年部の現状分析の発表では、
現在、2期、3期までを見据えて役員選定をどのようにしているのか?
というアンケート調査、分析がされていました。
未来を見つめるきっかけ作りがとても前向きで素晴らしい取り組みだと思いました。
・「役職を担う我々にどんなことができるか」をテーマに、
私は副部長のグループにご一緒させて頂きました。
コロナ禍でどのような運営をしたらよいか、真剣に考えておられる様子が印象的でした。
【懇親会】
・グループに分かれ、和気藹々とお酒を楽しみました。
ビンゴゲームでは、ZOOM機能の“反応”(いいねマーク、拍手マーク)を使い、
小市ブロック長のマークと同じが否かで勝敗をきめ、
勝者には景品を頂けるということで、白熱したゲームとなりました。
研修内容の充実はもちろんですが、何よりオンライン活用の工夫が様々なところで見られ、
今後の企画運営に役立つ、有意義な研修会でした。
オンラインの良いところは、自宅や外出先でも参加できることです。
北陸信越ブロックの皆様にも、積極的に他ブロック間交流に参加してほしいと思いました。
きっと何かヒントがあるはずです!
最後になりますが、関東第三ブロック 小市ブロック長をはじめブロック役員の皆様、
大変お世話になりました。とても楽しい時間をありがとうございました!
参加報告② 全国委員会 直前委員長 石川南青年部 行松 宏展
この状況下でZOOMでの研修会でしたが、実行委員会の皆さまが何度も準備・リハーサルを重ねて来られたのが画面上からもわかり、そのひと手間が伝わってきて、とても気持ちよく参加することができました。
心より感謝申し上げます。
特に先週関東第一ブロックの研修会に参加しての今週だったので、違いがより鮮明にわかり、同じZOOMを使った研修でもこうも違うのだと、とても面白く参加させていただきました。
現地に赴かないため、資料は添付ファイルで送られてくるものだと思っていたのですが、
しっかり練りこまれた分厚い資料が送られてきました。
事前にしっかりリサーチをし、データーに落とし込み、
これだけ多くの資料があるなら、冊子でいただけるとありがたいと思いました。
研修会も今までのように講演がリアルタイムで行われ、
当日を迎えるまでに事前に講演をユーチューブで聞くという
関東第一ブロックとの違いがとても面白く感じました。
どちらが良いか、は講演の内容によっても違うと思うのですが、
どちらも長所短所があり、正直好みが分かれると思います。
私と娘が参加したのですが、好みが分かれましたので。
また関東第一ブロックの研修会でご自身を画面に映すことを強要しない点は、
参加のハードルが下がり、良い方法なのかな、と思いましたが、
関東第三ブロックはご自身を画面にうつさないでください、
という時間の方が圧倒的に多く、これも今までとは全く異なり、新鮮でした。
すべてがチャレンジで、すべてが初めて。
みんなが手探り状態で前に進もうとしている。そのチャレンジ精神にワクワクドキドキしました。
グループディスカッションは、あらかじめ個々に振り分けられた
グループ案内がパソコンの画面上に出てきて、参加をクリックするだけで、
グループに分かれて話ができるという、すごい機能だと思いました。
少人数で60分。しっかり話し合える時間がありました。
特に「ブロック長の来期の方針(ZOOMによる青年部間交流の促進)についてどう思うか」
というお題は、来期のブロック長の想いを先に聞け、
また会員がそれに対して想いを伝える、という素敵な時間でした。
みんなの意見を聞きたい!参考にしたい、という来期ブロック長の心の叫びが聞こえて、
なんだかうれしかったです。
みんなが初めての現状、手探りの状態。
こんなときだからこそ、多くの研修会に参加すると、いろんなやり方を学べる。
ぜひ多くの人に参加いただけると、自分たちが実際ZOOMを活用するときの参考になると感じました。
良い勉強をさせていただきありがとうございました。
参加報告③ 福井青年部 青山昌代
総本部の山田様のお話から、総本部にもコロナ禍の中でオンラインの活用など
様々な方法を考えていく必要があるとお考えがあり、
時代に合わせた取り組みを考えていかないといけない時に来ていることを実感しました。
小澤宗誠先生の講演会では、季節に合わせたお茶の楽しみ方として、
取り合わせのヒントを学びました。
茶席の取り合わせを考える時には寓意をお客様に想像してもらうことや
自然の移り変わりと一緒にお茶を楽しむことが何より大切だと学びました。
また、どのような表現を取り合わせていくかを考えるためには、
自分自身も学びを深めないといけないと思いました。
グループディスカッションでは、会計・監事グループに入りました。
各青年部の活動の現状や会計・監事の役割について話し合いました。
コロナ禍の中、どの青年部も活動がなかなかできない現状の中、
リモート呈茶をして、好きなお菓子やお道具の照会をし合ったりできることを
考えて実践しているとの話もあり、今後の活動を考えるさいの参考になりました。
また、会計の役割の話から、コロナ禍の影響で会議が中止となり
会場費等の経費が減少した一方で、会議や活動においてZoomなど
ソーシャルメディアの利用増加に伴い会員の通信費の補助も考える必要があるとの意見がありました。新しい時代の活動方法の変化に伴い、会計処理も考える必要がると思いました。
研修会の冊子が送られてきて、資料が手元にあるのは一日の予定や内容が
わかりやすくいいなと思いました。
また、事前にメールで当日の流れやZoomの設定など資料を送って頂けたのもよかったです。
他ブロックの研修会に初めて参加し、他のブロックの研修会の持ち方や
各青年部で取り組んでいることなど知ることができ、今後の活動の参考になりました。
普段交流する機会がない他ブロックの方々と話すことは、
自分の所属するブロックのことを客観的に見ることができると伴に、
新しい他の視点を得ることができるため、是非参加することをお勧めしたいです。
このような機会を頂き、ありがとうございました。
参加報告④ 石川南青年部 行松妃奈子
1.zoomと事前配布資料を使用してのブロック研修会
関東第三ブロックは、以前から事前アンケートにて数字やグラフを使用した資料が
印象的なブロック研修会であるように思う。
今回はzoomを使用してのブロック研修会ということではあったが、
例年通り緻密なアンケートが行われていたこと、
そして事前資料が郵送にて送られてきたことが印象的であった。
zoomの利点として挙げられることの一つに、参加しやすさ、どこでも気軽に、ということがある。
そのため、当日までの参加者の心持ちや姿勢は直接参加するよりも、緊張感は少ないように思われる。それによりハードルが低くなり、今まで参加したことのない会員が
ブロック行事に参加しやすいということはあるが、賛否両論であろうと思われる。
この度のブロック研修会で興味深かったことが、この「緊張感」がひしひしと伝わってきたことだ。
前日までに送られてきた資料、PDFでも良いかと思われるところ、
ひとつひとつ手書きで郵送されてきたこと、実行委員側の本気度や熱意が感じられ、
参加者の背筋も一際伸びたに違いない。
ページをめくると、びっしりと並べられた本気の数字や言葉は圧巻であった。
加えて、実行委員会側に会場が用意されていたことも、
参加者に臨場感を伝える要因になったと思われる。
オンラインの良さも生かしつつ、そこで見落とされるような要素をうまくアナログという形で拾い上げ、緊張感や熱意を参加者側に伝えていたことは、とても勉強になった。
ブロック長である小市さんの「できるだけいつもの会員大会」を目指して開催に漕ぎ着けたこと、
その気持ちの本気度に圧倒された。令和3・4年度の新たな新方針として、
時代に適応してデジタルを活用する、ということが掲げられるようである。
青年部綱領にもあるように、茶道を愛好する青年としての自覚により、
このような時代の流れに適応しながら、デジタルの中でも青年部らしいつながりや情熱で、
組織として、また個々としてもさらに成長していけるのではないかという可能性を感じた。
2.講演会「四季を通したお茶の楽しみ」小澤 宗誠先生
今回の講演では、一年を通して変わりゆく季節の中で、
いかにお茶と触れ合っていくか、その楽しみ方を教えていただけた。
講演を通して、時間の移ろいに耳を傾けながら、お茶を楽しむことに魅力を感じた。
以前から、お茶会では必ず大切にされる「趣向」、ご亭主の思いが込められたしつらえは、
お茶とは切っても切り離すことができない。そんなしつらえの中でも、
季節を堪能すること、またその中に隠された寓意を楽しむ素晴らしさを学んだ。
お茶の考え方には寓意が楽しい、と思われるのは、一つの茶席という空間の中に、
あらゆるパズルのピースが散らばっていて、
それを拾い集めて丁寧にはめこんでいくような面白さがあるからであろう。
当日は亭主が思っても見なかったような寓意がお客の側から知らされることもあり、
それもまた大変なごちそうであるように思う。
加えて、寓意ということに関して、その時代を遡ると歴史をも堪能することができる。
例えば、1月に挙げられた「結び柳」も「結ぶ」=慶事という連想。
加えて、古来より別れ際では、川へと船で出る際、
船着場にて柳を結ぶ習慣があったことからも、
「旅立ち」「門出」という意味があり、歴史に通じる。
さらには、「帰還」のカンに音が通じるという考えで
「環」=「輪」、輪を作るという意味もあるそうだ。
これまで何気なく見てきたお道具やしつらえには
まだまだ多くの寓意が隠されているのかもしれない、そう思うと胸が高鳴った。
美しいな、だけでなく、そのお道具やしつらえに散りばめられた寓意の欠片を見つけ、
つなぎ合わせる楽しさをさらに知るべく、もっともっと勉強していきたい。
本当にお茶は底無しに面白く、興味深く、魅力あふれるものであると実感した。
3.グループディスカッション『役職を担う我々にどんなことができるか』
今回のグループディスカッションでは、今期来期の役職ごとにグループが振り分けられており、
組織の中での役職を再認識させるような場であったように思う。
このような視点でグループ分けがなされていたことが非常に興味深かった。
よってグループ討議では、各地域ごとに共感する面もあったり、
またある青年部のうまくいかないところを他の青年部のやり方などで解決できるような話が出た。
それぞれが青年部の中で同じ目線であることから、視点がまとまっており、
だからこそ問題や解決策が見やすいように感じられた。
当グループでは特に、どのようにアクティブメンバー(活動に積極的な会員)を
増やしていくかということが協議された。
その中でやはりまずは小さなグループ、「委員会」というものを
大切にしていくべきなのではないかという意見が出た。
総会という大きな行事に参加しにくくても、
まずは小さなグループから院長や三役を中心に密につながっていくことの大切さを実感した。
特に、委員会での会議にまず出席していただけるよう一人ひとりに声をかけたり、
楽しい空間づくりができるよう工夫したりして、一人ひとりの居場所を作ることが必要に思われた。
デジタル化が進む時代、メールも一斉送信できれば、
ライングループで簡単に連絡が取れる。
だからこそ、少しの手間を惜しまずに、人と人の距離を縮められるような、
人に寄り添えられるような、丁寧なコミュニケーションが大切ではないだろうか。
一本の電話や、直接連絡をとること、そのようなことを惜しまずに、
あたたかい居場所を作れる、楽しいチームを目指していきたいと思う。
4.全体を通して
何よりも緊張感や熱意のこもった本気の研修会は圧巻であった。
ブロック長である小市さんの本気の情熱が、ブロック全体、
それを超えて全参加者に伝わっている、そんな時間が流れていた。
数字を出すこと、目に見える形にすることで、
これからの可能性が見えてくるのだということがわかった。
もちろん、数字だけでは人の心は動かないし、
それを前提にしながらの言葉や思いはことさら重要になってくるであろう。
今ここにある未来のために、そこに多くの笑顔や豊かさがあるように、
チームとして何ができるか、何がしたいか、考えていきたい、
そう強く思わせていただける貴重な時間だった。
参加報告⑤ 新潟青年部 日吉祐貴
2020年11月28日(土)、関東第三ブロック主催の第41回ブロック研修会に参加致しました。
昨今の状況を鑑み、Zoomを用いたオンラインでの開催となりました。
一昨年も関東第三ブロックの研修会に参加させて頂き、今回もどのような御講演を聴講できるか楽しみでした。
裏千家淡交会総本部の山田行圓様からの御挨拶では「時代に適した茶道」というキーワードがありました。
「直接会うことが憚れる中、どのような形で青年部活動を行うべきなのか考えるべきである、
例えばオンラインを利用した茶道学などがある。」ということで、北陸信越ブロックや新潟青年部の活動を思い出し、
時代に適応しているという印象を受けました。
また、青年部だけではなく、そこで得た経験・知識を支部にも伝えることも重要と感じました。
「さすが青年部」と言われるような活動をしていきたいものです。
裏千家茶道教授の小澤宗誠先生からは「四季を通したお茶の楽しみ」について御講演を頂きました。
限られた時間の中での御講演でしたが、季節ごとに目にするお道具にはそれぞれ意味を持つことが印象的でした。
例えば、初釜で目にする「結び柳」、これには「縁を結ぶ」「旅立ち」という意味を持つことを学びました。
私自身も思うところがあり、大学時代の茶道部では卒業生向けに初釜を行っていますが、
お茶室が「旧交を温める(結ぶ)」場所であること、
そして「来年も元気で会いましょう」という思いも含まれていたのではないかと感じました。
その中で話題に出た「寓意」という考え方も印象的でした。
「あることを表現する際に、共通した別の物から想像してもらう」という考え方ですが、
いわゆる「見立て」に近いものを感じました。幅広い発想をし、それに気が付いて貰うことは中々上手くいきませんが、
青年部ならではイマジネーションで「青年部ならでは」のお茶席を創造していきたいものです。
また、全国委員会総括幹事の金ケ崎政伸様の御挨拶の中であった「スマイル一碗運動」もまだまだ続くそうです。
昨今の状況ではお茶を呈することも中々難しいですが、私自身も新しい環境で機会を見つけたいと考えています。
是非皆さんの投稿を楽しみにしています。
その後はグループに分かれ、「役職を担う我々にどんなことができるか」についてディスカッションを行いました。
私の所属した班では、来期の委員長や委員長経験者が多く集まっていました(私はどちらでもありませんが)。
やはり他の青年部でも「新しい人材の獲得」が共通の課題に挙げられました。
それに対して「一人一人が参加する」、「リモートも活用して、距離や家庭事情のある人も参加しやすい体制」など、
「新規会員も行事に参加できる環境」を作っていくことが大切であると考えられました。
自粛体制の副産物であるリモート機能も上手く利用して、青年部活動を盛り上げていきたいものです。
最後になりますが、他ブロックの研修会は「今まで見えなかった考え方」を学べる良い機会であると感じました。
関東第三ブロックではデータを用いた分析も行っており、
今までの傾向分析からこれからの対策を練っていることが興味深かったです。
この二年間ブロック研修チームに参加していましたが、広い知見を得るという意味では様々なブロックの研修に参加するのが良いですね。私自身も古巣の関東第三ブロックだけでなく、機会があれば他ブロックの研修会に参加していこうと思います。
改めまして、皆様ありがとうございました。変顔大会での入賞賞品も楽しみにしています。