ご挨拶
春の日差しが心地よい季節となりました。
北陸信越ブロックも、いよいよ新しい年度が本格的にスタート致します。
今期はコロナ禍という過酷な情勢の中での船出となります。
私達の青年部としての活動も平常には程遠く、非常に多くの困難に直面しています。
しかしながら、根本的に青年団体とは、失敗を恐れずチャレンジする事で色々なことを学ぶ場所です。
その精神や考え方が青年部活動そのものならば、どのような環境に置かれたとしても、
私達はチャレンジという経験を通して多くの事を学ぶことが出来るはずです。
私が思う、青年部活動をする上で大切なことを2つお話しします。
一つ目は、「自己修練」。これが青年部活動の根幹だということです。
私が思う自己修練とは、何事も他人のせいにしないことです。
何故なら、他人に責任を押し付けても自分自身が成長することは無いからです。
先ずは自分が変わることで問題の解決にあたれば、そもそも失敗を恐れなくても良いのですから、
これほど学びの多い場所は青年部以外にそれほど無いと思います。
二つ目は、「ことば」の中にあります、
「他人をあなどることなく、いつも思いやりが先にたつように」。とても大切な考え方だと思います。
相手を思いやり、誠意を持って接する。「お互いに」が大事なことになりますが、
お互いにそうなれたら心地よい楽しい青年部活動が出来ると思います。
他にも青年部活動をする上で大切なことは色々とありますが、特にこの二つを心掛けて青年部活動をすると、
きっと品格のある素晴らしい人物になれると私は信じています。
是非、坐忘斎御家元様がおしゃっておられます、思いやりを持って周りに誠意ある気配りが出来る、
「油断なき茶人」を目指して会員の皆様と共に心の修練に励みたいと思います。
最後に、どうか皆様、青年部という限りの有る時間の中で遠慮なく、出来るだけ多くのチャレンジをしてください。
世代を越えた茶友と共に色々な経験をしてください。
そして、忘れてはいけないことは、青年部活動を必ず楽しむことです。
二年間、皆様と共に歩めますことを楽しみにしております。
茶道裏千家淡交会青年部北陸信越ブロック
ブロック長 小野谷 佳剛